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トヨタ

プリウスで走行中に電源が落ちる・システム停止

走行を控えて点検
1位ハイブリッド用ウォーターポンプ(インバーター冷却)40%2位ヒューズ・リレー30%3位補機バッテリー(ハイブリッド車の12V)10%

まず疑うのはハイブリッド用ウォーターポンプ(インバーターを冷やす電動ポンプ)です。次にヒューズ・リレー、そして補機バッテリー(ハイブリッド車の12V)、駆動用バッテリーと続きます。走行中に電源が落ちる症状は、冷却が止まってシステムが自分を守るために停止するケースと、電気の通り道そのものが切れるケースに分けて見ていきます。

全国の整備事例8件を集計海外の事例 181件(別集計)

疑う順

修理費の目安は、費用の記載がある事例が3件以上集まった部品にだけ載せています。

1位ハイブリッド用ウォーターポンプ(インバーター冷却)4件 40%
見分け方(自分で確認できること)
停止と同時にハイブリッドシステムの警告や赤い三角のマークが点くことが多いです。エンジンが冷えている状態で電源を入れた直後、ボンネットを開けて耳を近づけると、「ジー」という電動ポンプの回る音が聞こえます。この音がしない、すぐ止まる、というときは手がかりになります。渋滞や登り坂の後、夏場の長い走行の後に出やすいのも特徴です。エンジンルームは熱いので、触るときは十分に冷えてからにしてください。
放置するとどうなる
冷却が足りないままだとインバーター側に熱の負担がかかり、走行中に止まって動けなくなることがあります。放っておくと交換する範囲が広がります。
出やすい年式・距離
2004〜2008年式、走行 148,177〜188,311km(中央値 181,412km)。初度登録から年数が経った個体、走行距離が伸びた個体に目立ちます。
2位ヒューズ・リレー3件 30%
見分け方(自分で確認できること)
落ち方が急で、いったん電源を入れ直すと何ごともなく走れる、というときに疑います。段差を越えた瞬間や、寒い朝だけ症状が出る、といった再現性も手がかりです。メーターやナビ、エアコンなど特定のまとまりだけが同時に消えるか、車全体が落ちるかを覚えておいてください。
放置するとどうなる
症状の間隔が短くなり、走行中に不意に止まることがあります。接触が悪いまま使い続けると、周りの端子や配線を傷めます。
出やすい年式・距離
2005〜2007年式、走行 183,255〜190,960km(中央値 190,000km)。初度登録から年数が経った個体、走行距離が伸びた個体に多い傾向です。

その他の事例(各1件): 補機バッテリー(ハイブリッド車の12V)、駆動用バッテリー(HVバッテリー)、ハイブリッドコンピューター(HV ECU)

ここに挙げたのは症状から絞り込むための順番です。同じ「電源が落ちる」でも、落ちる直前の状況で疑う場所は変わります。確定は点検で。

よくある質問

症状が出ましたが、そのまま走って大丈夫ですか
おすすめしません。走行中に電源が落ちる症状は、再発すると交通量の多い場所で止まる可能性があります。一度復帰しても、同じ条件でまた起きることが多いです。安全な場所に寄せて、動かせるうちに点検を受けてください。
一度電源を入れ直したら普通に走れました。直ったのでしょうか
直ったとは言い切れません。冷却や接触の不具合は、条件がそろったときだけ症状が出ます。いつ・どこで・何をしているときに落ちたか(加速中か、渋滞中か、段差の後か)を控えておくと、点検で絞り込みやすくなります。
この状態で車検は通りますか
警告灯が点いたままだと通りません。症状が出ていなくても、記録に残る警告があれば先に原因の点検が必要です。車検の予定がある場合は、早めに相談してください。
修理にはどのくらいかかりますか
疑う箇所によって幅があります。ヒューズやリレー周りなら短時間で済むこともありますが、冷却のポンプやバッテリー類は部品の手配が要ることがあります。まず点検で場所を特定してから、日数の見通しをお伝えします。

海外仕様との違い

生産工場は国内向けと同じ

海外向けも日本製(堤(愛知))で、エンジンやハイブリッド機構などの主要部品は国内向けと共通です。

くわしく(燃料・規制・使い方の違い)
  • 米国向けプリウスも日本(堤工場)製で、HVバッテリー・インバーター・ブレーキアクチュエータ・EGRといった主要部品は国内向けと同じです。
  • 違うのは燃料(米国はE10ガソリン)、排ガス規制、走行距離の伸び方(長距離通勤や配車サービスで距離が伸びやすい)と気候です。
  • 国内では走行距離が伸びる前に中古輸出される車が多く、距離が伸びてから出る持病(例: 30系のヘッドガスケット)は海外の申告で先に目立ちます。国内でも距離が伸びた車では同じ見方が要ります。
  • 米国は申告の窓口(NHTSA)と大きなオーナー掲示板があるため件数が多く出ます。件数の多さ=壊れやすさではありません。

事例(こうだったから、こうして直った)

集めた事例を1件ずつ。年式・距離・症状の組み合わせと、原因・交換した部品、費用、出典です。文章は引用せず、事実だけを載せています。

他にこんな症状はありますか? 当てはまるものを押すと、事例が絞られて、その組み合わせで多かった部品が出ます。

型式・年式走行他の症状原因・交換した部品費用出典
NHW20 2007年式191,200kmエンスト・走行中に止まるハイブリッド用ウォーターポンプ(インバーター冷却)、ヒューズ・リレー—国交省
NHW20 2008年式181,256km焦げ臭い・ゴム臭い、白煙が出るハイブリッド用ウォーターポンプ(インバーター冷却)—国交省
NHW20 2004年式181,569kmナビ・メーターが再起動する・消える、走行不能・走れないハイブリッド用ウォーターポンプ(インバーター冷却)、ヒューズ・リレー—国交省
ZVW30 2010年式169,500kmハイブリッドシステム警告駆動用バッテリー(HVバッテリー)—国交省
NHW20 2007年式190,000km走行不能・走れないヒューズ・リレー—国交省
NHW20—加速しない・パワーが出ない補機バッテリー(ハイブリッド車の12V)(未解決)—国交省
ZVW30 2010年式—警告灯が複数・全部つくハイブリッドコンピューター(HV ECU)—国交省
NHW20 2004年式134,000kmハイブリッドシステム警告ハイブリッド用ウォーターポンプ(インバーター冷却)—国交省
海外の事例 60件を見る
型式・年式走行他の症状原因・交換した部品費用出典
ZVW30 2011年式—エンジン警告灯(チェックランプ)点灯、ハイブリッドシステム警告駆動用バッテリー(HVバッテリー)—米NHTSA
ZVW30 2010年式——ブレーキアクチュエータ、ブレーキマスターシリンダー—米NHTSA
ZVW30 2011年式—加速しない・パワーが出ない駆動用バッテリー(HVバッテリー)—米NHTSA
ZVW30 2014年式——インバーター(ハイブリッド)—米NHTSA
ZVW30 2011年式—エンジン警告灯(チェックランプ)点灯、ギアが入らない・動かない、走行不能・走れないインバーター(ハイブリッド)、DC-DCコンバーター、触媒—米NHTSA
ZVW30 2010年式—ABS・横滑り警告灯点灯ブレーキアクチュエータ—米NHTSA
NHW20 2008年式—ハイブリッドシステム警告駆動用バッテリー(HVバッテリー)—米NHTSA
ZVW30 2010年式—エンスト・走行中に止まるインバーター(ハイブリッド)—米NHTSA
ZVW30 2010年式——インバーター(ハイブリッド)—米NHTSA
NHW20 2008年式—ハンドルが重い、ブレーキ時のゴーゴー・ゴリゴリ音メーターパネル・基板、パワーステアリング(ポンプ・モーター)—米NHTSA
ZVW30 2011年式——DC-DCコンバーター—米NHTSA
ZVW30 2010年式—ブレーキの効きが悪い・ペダルが深いブレーキブースター—米NHTSA
ZVW30 2012年式—走行不能・走れないインバーター(ハイブリッド)—米NHTSA
ZVW30 2010年式—ブレーキの効きが悪い・ペダルが深いブレーキアクチュエータ—米NHTSA
ZVW30 2012年式—エンジンがかからない(セルが回らない)インバーター(ハイブリッド)—米NHTSA
ZVW30 2011年式——ブレーキブースター、ブレーキマスターシリンダー—米NHTSA
NHW20 2004年式—エンジン警告灯(チェックランプ)点灯、エンスト・走行中に止まる、ハンドルが重い燃料ポンプ—米NHTSA
ZVW30 2010年式——駆動用バッテリー(HVバッテリー)、インバーター(ハイブリッド)、ヘッドガスケット—米NHTSA
NHW20 2008年式——補機バッテリー(ハイブリッド車の12V)—米NHTSA
ZVW30 2012年式—ブレーキ警告灯点灯、ABS・横滑り警告灯点灯、ハイブリッドシステム警告、エンジンがかからない(セルが回らない)インバーター(ハイブリッド)—米NHTSA
ZVW30 2010年式——ブレーキアクチュエータ—米NHTSA
NHW20 2008年式—走行不能・走れないDC-DCコンバーター、ヒューズ・リレー—米NHTSA
NHW20 2006年式—エンジン警告灯(チェックランプ)点灯ハイブリッド用ウォーターポンプ(インバーター冷却)—米NHTSA
ZVW30 2010年式—ブレーキ警告灯点灯ブレーキブースター—米NHTSA
ZVW30 2010年式—ハイブリッドシステム警告、エンジンがかからない(セルが回らない)エアバッグ—米NHTSA
NHW20 2009年式—エンスト・走行中に止まる、エンジンがかからない(セルが回らない)インバーター(ハイブリッド)、イグニッションコイル—米NHTSA
ZVW30 2010年式—ハイブリッドシステム警告、警告灯が複数・全部つく、加速しない・パワーが出ない駆動用バッテリー(HVバッテリー)、インバーター(ハイブリッド)—米NHTSA
NHW20 2009年式175,381km—ブレーキアクチュエータ—米NHTSA
ZVW30 2011年式—エンジン警告灯(チェックランプ)点灯、ハイブリッドシステム警告補機バッテリー(ハイブリッド車の12V)、インバーター(ハイブリッド)—米NHTSA
NHW20 2004年式——ウォーターポンプ—米NHTSA
ZVW30 2010年式——ブレーキアクチュエータ、ブレーキマスターシリンダー—米NHTSA
NHW11 2002年式——パワーステアリング(ポンプ・モーター)—米NHTSA
ZVW30 2011年式——駆動用バッテリー(HVバッテリー)、DC-DCコンバーター、触媒—米NHTSA
NHW20 2008年式—ナビ・メーターが再起動する・消えるメーターパネル・基板—米NHTSA
ZVW30 2010年式——補機バッテリー(ハイブリッド車の12V)—米NHTSA
ZVW30 2011年式—エンジン警告灯(チェックランプ)点灯、エンスト・走行中に止まる、走行不能・走れないエンジン制御コンピューター—米NHTSA
ZVW30 2010年式—オイル漏れ・オイルにじみ燃料ポンプ、フロントガラス—米NHTSA
ZVW30 2010年式——インバーター(ハイブリッド)—米NHTSA
NHW20 2008年式——メーターパネル・基板—米NHTSA
NHW20 2007年式—ナビ・メーターが再起動する・消えるメーターパネル・基板—米NHTSA
NHW20 2009年式—加速しない・パワーが出ないヒューズ・リレー—米NHTSA
ZVW30 2010年式—エンジン警告灯(チェックランプ)点灯インバーター(ハイブリッド)—米NHTSA
ZVW30 2011年式——ブレーキアクチュエータ—米NHTSA
NHW20 2007年式—エアバッグ警告灯点灯エアバッグ—米NHTSA
ZVW30 2010年式—ハイブリッドシステム警告、水温警告灯・オーバーヒートヘッドガスケット—米NHTSA
ZVW30 2010年式—加速しない・パワーが出ないインバーター(ハイブリッド)—米NHTSA
NHW20 2007年式——メーターパネル・基板—米NHTSA
NHW20 2007年式—エアバッグ警告灯点灯エアバッグ—米NHTSA
NHW20 2006年式——ブレーキアクチュエータ—米NHTSA
ZVW30 2010年式——インバーター(ハイブリッド)—米NHTSA
NHW20 2005年式—ライト・ランプが点かないヘッドライトバルブ—米NHTSA
NHW20 2009年式—ナビ・メーターが再起動する・消えるメーターパネル・基板—米NHTSA
NHW20 2008年式——メーターパネル・基板—米NHTSA
NHW20 2009年式——メーターパネル・基板—米NHTSA
NHW20 2006年式—冷却水漏れ・減る、ナビ・メーターが再起動する・消える、走行不能・走れない補機バッテリー(ハイブリッド車の12V)、ハイブリッド用ウォーターポンプ(インバーター冷却)、メーターパネル・基板—米NHTSA
NHW20 2007年式—ナビ・メーターが再起動する・消えるメーターパネル・基板、ヒューズ・リレー—米NHTSA
ZVW30 2010年式158,858kmエンジン警告灯(チェックランプ)点灯、エンジンがかからない(セルが回らない)、アイドリング不調・振動、走行不能・走れないEGRバルブ、ハイブリッドトランスアクスル—米NHTSA
NHW20 2005年式——メーターパネル・基板—米NHTSA
NHW20 2007年式241,350km—メーターパネル・基板—米NHTSA
ZVW30 2010年式—走行不能・走れないインバーター(ハイブリッド)—米NHTSA

費用は事例に書かれていた金額です。車両の状態・地域・工場で変わります。「—」は記載なし。

出典

「自動車不具合情報ホットライン」(国土交通省)(https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/opn.html)を加工して作成

本文は各サイトから引用していません。事例の事実(車種・症状・原因・費用)だけを集計しています。

監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-12 更新日:2026-09-13

本ページは全国の整備事例の集計と当社の経験に基づく「疑う順」です。原因の確定は必ず点検で行ってください。修理費は事例の中央値と幅で、車両の状態・地域・工場により異なります。