N-BOXで部品の破損・脱落
この症例は「特殊事例」です。修理で直す故障というより、製造上の不具合として国土交通省などへの申告が多い事象を整理しています。
N-BOXの「部品の破損・脱落」では、パワーウインドウを上げ下げするウインドウレギュレーターの破損が最も多く申告されています。次に部品を車体に留めるブラケット・ステーの割れや外れ、そのほかエアコンのコンデンサー、ホイール、ルーフ・溶接部が少数ずつ挙がっています。これは修理で直す一般的な故障というより、国の不具合情報窓口への申告として集まりやすい事象です。ここでは「どんな申告が多いか」を整理し、ご自身の車で同じことが起きていないか確かめる手がかりをお伝えします。
疑う順
修理費の目安は、費用の記載がある事例が3件以上集まった部品にだけ載せています。
- 見分け方(自分で確認できること)
- 窓のスイッチを押すと、モーターの音はするのにガラスが動かない、途中で止まる、斜めに傾いて上がる、といった出方です。ドアの中で「バキッ」「ガラッ」と音がしてからガラスが落ちた、という訴えもあります。閉まりきらないまま停まってしまう場合もあるので、動きが渋いと感じた時点で無理に上げ下げを繰り返さないでください。運転席以外の窓でも、開閉のたびに音や動きが左右で違わないか見てみると分かりやすいです。
- 放置するとどうなる
- ガラスがドアの中に落ちて閉められなくなり、雨や盗難の心配が出ます。落ちたガラスが割れると、ドアの内側の部品まで傷めることがあります。
- 出やすい年式・距離
- 2017〜2019年式、走行 25,180〜73,280km(中央値 36,800km)。初度登録から年数が経った個体で挙がりやすく、走行距離はそれほど伸びていない個体でも報告があります。
- 見分け方(自分で確認できること)
- 部品を車体に留めている金具です。段差や荒れた道で、今までしなかった「カタカタ」「ゴトッ」という音が出るときは手がかりになります。停めた状態で、マフラーや外装のパーツ、荷室の装備を手で軽く揺すってみて、片側だけグラつく、以前より大きく動くようなら注意して見てください。車の下をのぞいて、留め金具の付け根に割れやサビの筋が出ていないかも目で分かることがあります。
- 放置するとどうなる
- 留めていた部品が下がったり外れたりして、周りの配線やホースを傷めることがあります。走行中に落ちると後続車にも影響します。
- 出やすい年式・距離
- 2013〜2020年式、走行 3,256〜56,391km(中央値 17,628km)。初度登録からの年数に幅があり、走行距離が浅い個体でも挙がっています。
- 見分け方(自分で確認できること)
- エアコンの冷えが急に弱くなった、走り出すと生ぬるい風しか出ない、といった変化が手がかりです。フロントバンパーの隙間から前側をのぞくと、細かい網目の部品があります。飛び石でへこんでいる、網目がつぶれている、油っぽい汚れがにじんでいるといった跡が見えることがあります。停車中にエアコンを入れたときの音が普段と違うのも一緒に見てください。
- 放置するとどうなる
- 冷えないまま使い続けると、エアコンのほかの部品にも負担がかかります。
- 見分け方(自分で確認できること)
- ホイール(タイヤの内側の金属部分)に、放射状の細いひびや欠けがないかを見てください。空気が少しずつ抜けて、いつも同じ一本だけ空気圧が下がる、というのも手がかりです。走行中に速度に合わせて振動が出る、ハンドルに小刻みな揺れが伝わる場合も、タイヤだけでなくホイール側を見てもらう理由になります。縁石に当てた覚えがあるときは、その側を重点的に確認してください。
- 放置するとどうなる
- 空気の抜けが早くなり、走行中に急に空気圧が落ちることがあります。タイヤの片減りにもつながります。
その他の事例(各1件): ボディパネル・車体
ここに挙げたのは、申告として多い事象の整理です。同じ音や違和感でも、実際に何が起きているかは車ごとに違います。気づいたときの状況(どんな音か、いつからか)を伝えたうえで、確定は点検で。
よくある質問
- このまま走っても大丈夫ですか。
- 窓が閉まらない、外装のパーツがグラついている、ホイールにひびがあるといった状態では、走行を続けないほうが安全です。窓が開いたままなら雨と防犯の面でも早めの手当てが要ります。異音や振動が出ている場合は、無理に距離を延ばさず近くの工場に相談してください。
- どこに相談すればいいですか。
- まずは購入した販売店か、お近くの整備工場へ。あわせてメーカーのお客様相談窓口にも状況を伝えておくと記録が残ります。同じ事象が他の車でも起きていないか知りたいときは、国土交通省の自動車不具合情報ホットラインに情報を寄せることもできます。
- 修理にはどれくらいかかりますか。
- 窓まわりやブラケットのように部品が手配できるものは、入庫から数日で終わることが多いです。部品の在庫状況や、周りの部品まで傷んでいるかどうかで変わります。まず現車を見てもらい、日数の目安を聞いてください。
- 車検は通りますか。
- 窓が閉まらない、部品が脱落している、ホイールにひびがあるといった状態は、そのままでは通らないことがあります。車検の前に直しておくほうが結果的に手間が少なく済みます。
事例(こうだったから、こうして直った)
集めた事例を1件ずつ。年式・距離・症状の組み合わせと、原因・交換した部品、費用、出典です。文章は引用せず、事実だけを載せています。
他にこんな症状はありますか? 当てはまるものを押すと、事例が絞られて、その組み合わせで多かった部品が出ます。
| 型式・年式 | 走行 | 他の症状 | 原因・交換した部品 | 費用 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| — | — | — | ボディパネル・車体 | — | 整備ブログ |
| JF3 2019年式 | 45,000km | — | ウインドウレギュレーター | — | 国交省 |
| JF3 2018年式 | 61,100km | パワーウインドウが動かない | ウインドウレギュレーター | — | 国交省 |
| JF3 2020年式 | 70,000km | スライドドアが開かない・閉まらない | ブラケット・ステー | — | 国交省 |
| JF4 2019年式 | 86,400km | パワーウインドウが動かない | ウインドウレギュレーター | — | 国交省 |
| JF3 2018年式 | 2,200km | — | ウェザーストリップ・シール | — | 国交省 |
| JF3 2019年式 | 10,619km | — | ブラケット・ステー | — | 国交省 |
| JF5 2023年式 | 322km | — | ショックアブソーバー | — | 国交省 |
| JF3 2020年式 | 27,100km | スライドドアが開かない・閉まらない | ウインドウレギュレーター | — | 国交省 |
| JF3 2018年式 | 35,966km | — | ウインドウレギュレーター | — | 国交省 |
| JF3 2019年式 | 24,636km | パワーウインドウが動かない | ブラケット・ステー | — | 国交省 |
| JF3 2019年式 | 28,000km | パワーウインドウが動かない | ウインドウレギュレーター | — | 国交省 |
| JF3 2021年式 | 10,000km | — | ホイール | — | 国交省 |
| JF3 2019年式 | 36,800km | パワーウインドウが動かない | ウインドウレギュレーター | — | 国交省 |
| JF1 2017年式 | 35,600km | ブレーキ警告灯点灯 | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| JF3 2017年式 | 70,000km | — | ウインドウレギュレーター | — | 国交省 |
| JF1 | — | — | ウインドウレギュレーター | — | 国交省 |
| JF3 2019年式 | 42,313km | — | ホイール | — | 国交省 |
| JF1 | — | — | コンデンサー | — | 国交省 |
| JF4 2021年式 | — | — | ルーフ・溶接部 | — | 国交省 |
| JF3 2017年式 | 17,500km | エンジンからの異音 | ウインドウレギュレーター | — | 国交省 |
| JF1 2013年式 | — | Pレンジに入らない・パーキング不良 | ブラケット・ステー | — | 国交省 |
| JF1 2014年式 | 24,054km | — | コンデンサー | — | 国交省 |
| JF1 2013年式 | 100km | — | ブラケット・ステー | — | 国交省 |
費用は事例に書かれていた金額です。車両の状態・地域・工場で変わります。「—」は記載なし。
自分で直す人向け: 部品を探す
1位の部品名で検索します。適合は型式・類別で必ず確認してください。
出典
- 国土交通省 自動車不具合情報ホットライン(23件)
- 整備工場のブログ(1件)
「自動車不具合情報ホットライン」(国土交通省)(https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/opn.html)を加工して作成
本文は各サイトから引用していません。事例の事実(車種・症状・原因・費用)だけを集計しています。
監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-12 更新日:2026-09-12
本ページは全国の整備事例の集計と当社の経験に基づく「疑う順」です。原因の確定は必ず点検で行ってください。修理費は事例の中央値と幅で、車両の状態・地域・工場により異なります。
