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ホンダ

N-BOXでエンジンがかからない(セルが回らない)

早めに点検
1位スターターモーター63%2位燃料ポンプ21%3位ECU(コンピューター)8%

まず疑うのはスターターモーター(エンジンを回し始めるモーター)です。N-BOXで「キーやスイッチを操作してもセルが回らない」という訴えでは、ここが最も多く挙がっています。次に燃料ポンプ、そしてECU(コンピューター)、まれにエンジン内部の破損まで続きます。まったく無音なのか、「カチッ」という音だけするのか、セルは元気に回るのにかからないのかで、疑う方向が大きく変わります。

全国の整備事例24件を集計
エンジン別に見るS07A12件S07B-JF312件

疑う順

修理費の目安は、費用の記載がある事例が3件以上集まった部品にだけ載せています。

1位スターターモーター15件 63%
見分け方(自分で確認できること)
スイッチを押しても「カチッ」という音だけで、その先が回らない。あるいはまったく無音。室内灯やメーターの明るさは普段どおりで、電気は来ているように見えるのに回らない、というのが手がかりです。何度か押し直すとかかる日がある、暖まっているときだけ反応が鈍い、回り始めに「キュルッ」ではなく金属がこすれるような音が混じる、といった前ぶれが出ることもあります。ブースターケーブルでつないだときの反応も、切り分けの材料になるので覚えておいてください。それだけで判断はできません。
放置するとどうなる
かかる日とかからない日を繰り返しながら、いずれ出先で動かせなくなり、レッカーになることがあります。無理に何度も回し続けると、周りの配線や端子に熱の負担がかかります。
出やすい年式・距離
2015〜2019年式、走行 21,400〜99,973km(中央値 46,000km)。初度登録から年数が経った個体、走行距離が伸びた個体に多く挙がっています。
2位燃料ポンプ5件 21%
見分け方(自分で確認できること)
セルは元気に回るのに、かかりそうでかからない。この出方なら燃料側を疑います。スイッチを入れた直後、後席の下あたりから聞こえる「ウィーン」という短い作動音が、以前より小さい・聞こえない、というのも手がかりです。かかっても走り出してすぐ止まる、暑い日や給油の残りが少ないときに症状が出やすい、といった傾向が出ることもあります。
放置するとどうなる
走行中に力が抜けて止まることがあり、交差点や高速道路上で動けなくなる場面につながります。
出やすい年式・距離
2014〜2019年式、走行 30,502〜68,473km(中央値 36,800km)。初度登録から年数が経った個体、走行距離が伸びた個体で目立ちます。
3位ECU(コンピューター)2件 8%
見分け方(自分で確認できること)
スイッチを操作しても各部がまったく反応しない、メーターの警告灯の点き方が普段と違う、電装品の動きがちぐはぐ、といった出方をします。しばらく置いてから操作するとかかることがある、かかった後は何事もなく走れる、というのも手がかりです。症状が出たときのメーター表示を写真に残しておくと役に立ちます。
放置するとどうなる
再現しにくいまま再発を繰り返し、突然始動できなくなることがあります。

その他の事例(各1件): コンロッド(エンジン内部破損)、エンジン制御コンピューター

ここに挙げたのは、症状から絞り込むための疑う順番の目安です。同じ「セルが回らない」でも、無音か、音だけするか、回るのにかからないかで見る先が変わります。そのときの音と警告灯の様子を伝えてください。確定は点検で。

よくある質問

セルが回らないとき、何度も回し続けても大丈夫ですか
続けて回すのはおすすめしません。バッテリーが弱り、モーターや配線にも熱の負担がかかります。間を置いて数回試して変わらないようなら、そこで止めて相談してください。
ブースターケーブルでかかったら、もう安心ですか
かかったとしても、それだけで箇所を絞り切ることはできません。電気を足したことで一時的に回った可能性もあります。かかったときの様子(無音だったか、カチッと鳴っていたか)を控えて、早めに点検を受けてください。
直るまでどれくらいかかりますか
部品の在庫と、どこまで切り分けが必要かで変わります。始動系の部品交換で済む場合は比較的短く、制御側やエンジン内部に及ぶ場合は日数がかかります。まずは現車を見せていただくのが早道です。
この状態で車検は通りますか
始動できない状態では検査そのものが受けられません。車検前に症状が出ているなら、先に点検と修理を済ませる流れになります。

事例(こうだったから、こうして直った)

集めた事例を1件ずつ。年式・距離・症状の組み合わせと、原因・交換した部品、費用、出典です。文章は引用せず、事実だけを載せています。

他にこんな症状はありますか? 当てはまるものを押すと、事例が絞られて、その組み合わせで多かった部品が出ます。

型式・年式走行他の症状原因・交換した部品費用出典
JF3 2017年式112,000kmスターターモーター国交省
JF3 2018年式68,400kmスターターモーター国交省
JF3 2018年式34,204kmエンスト・走行中に止まる、走行不能・走れないスターターモーター国交省
JF3 2018年式82,000kmスターターモーター国交省
JF1 2012年式70,788kmエンスト・走行中に止まる燃料ポンプ国交省
JF4 2020年式32,000kmPレンジに入らない・パーキング不良、警告灯が複数・全部つくスターターモーター国交省
JF4 2018年式28,000kmエンスト・走行中に止まる燃料ポンプ国交省
JF3 2019年式23,500kmスターターモーター国交省
JF4 2018年式65,000kmエンスト・走行中に止まる燃料ポンプ国交省
JF1 2015年式13,142kmアイドリングストップしない・警告スターターモーター国交省
JF1 2016年式111,955kmアイドリングストップしない・警告スターターモーター国交省
JF1 2014年式44,000kmかかりが悪い・時間がかかるスターターモーター国交省
JF1 2015年式43,648kmスターターモーター国交省
JF2 2016年式60,000kmアイドリングストップしない・警告スターターモーター国交省
JF3 2019年式36,800km加速しない・パワーが出ない、エンスト・走行中に止まる燃料ポンプ国交省
JF3 2017年式34,255km失火・ガクガクする、エンスト・走行中に止まる、警告灯点灯(種類不明)、バッテリー警告灯点灯燃料ポンプ国交省
JF3 2018年式46,000kmスターターモーター国交省
JF1 2015年式54,136kmエンスト・走行中に止まるスターターモーター国交省
JF2 2015年式47,000kmアイドリングストップしない・警告スターターモーター国交省
JF220,000kmアイドリングストップしない・警告スターターモーター国交省
JF3 2018年式エンスト・走行中に止まるエンジン制御コンピューター(未解決)国交省
JF1 2014年式8,000kmエンジンからガラガラ・カラカラ音、白煙が出るコンロッド(エンジン内部破損)国交省
JF1 2014年式400kmエンジンからカンカン・ノッキング音、警告灯が複数・全部つく、走行不能・走れないECU(コンピューター)国交省
JF1 2014年式4,000kmECU(コンピューター)国交省

費用は事例に書かれていた金額です。車両の状態・地域・工場で変わります。「—」は記載なし。

出典

「自動車不具合情報ホットライン」(国土交通省)(https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/opn.html)を加工して作成

本文は各サイトから引用していません。事例の事実(車種・症状・原因・費用)だけを集計しています。

監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-12 更新日:2026-09-12

本ページは全国の整備事例の集計と当社の経験に基づく「疑う順」です。原因の確定は必ず点検で行ってください。修理費は事例の中央値と幅で、車両の状態・地域・工場により異なります。