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トヨタエンジン 30系 1.8L ハイブリッド

プリウス(30系)で部品の破損・脱落

この症例は「特殊事例」です。修理で直す故障というより、製造上の不具合として国土交通省などへの申告が多い事象を整理しています。

走行を控えて点検
1位バックドアダンパー17%2位アクスルシャフト11%3位ハブボルト11%

まず疑うのはバックドアダンパー(リアゲートを支える棒)の抜け・折損で、次にアクスルシャフト、ハブボルト、ホイールの破損が同数で並びます。30系プリウスのこの症状は、工場で直す故障というより、国の不具合情報窓口に申告として挙がりやすい事象がまとまっています。ここでは「どんな申告が多いか」を整理し、ご自身の車で同じことが起きていないかを見分ける手がかりをお伝えします。

全国の整備事例18件を集計
他のエンジン・全体全エンジン21件

疑う順

修理費の目安は、費用の記載がある事例が3件以上集まった部品にだけ載せています。

1位バックドアダンパー3件 17%
見分け方(自分で確認できること)
バックドアを開けたとき、途中で止まらずゆっくり下りてくる、以前より手で支える力が要る、開けた状態で放すと落ちてくる、という変化が目印です。開閉時に「シュッ」という抜けるような音や、根元に油のにじみが見えることもあります。左右のどちらか一方だけ弱っている場合、開けたときに片側が先に沈む感じが出ます。
放置するとどうなる
開けたドアが不意に下りてきて、頭や手をぶつけることがあります。片側だけで支え続けると、もう一方やドア側の取り付け部にも負担がかかります。
出やすい年式・距離
2010〜2013年式。初度登録から年数が経った個体で目立ちます。
2位アクスルシャフト2件 11%
見分け方(自分で確認できること)
前輪に動力を伝える棒です。ハンドルを大きく切って駐車場を回るときに「カタカタ」「コキコキ」と規則的な音が出る、発進時にゴトッとした引っかかりがある、といったところが手がかりです。停車中に足回りをのぞいて、ジャバラ状のゴムカバーが破れてグリスが飛び散っていないか見てください。
放置するとどうなる
грグリスが抜けた状態が続くと内部が傷み、振動や異音が大きくなります。そのまま進むと走行中に動力が伝わらなくなることがあります。
3位ハブボルト2件 11%
見分け方(自分で確認できること)
ホイールを車体に留めているボルトです。走り出してすぐ「カタカタ」という金属的な音がする、速度が上がると音の間隔が短くなる、ナットの周りに黒い筋やサビ汁が出ている、といった点を見ます。タイヤ交換のあとに出た音は特に注意してください。手で触って、ナットの高さが一本だけ違うようなら手がかりになります。
放置するとどうなる
残りのボルトに力が集中し、次々と傷みます。ホイールの取り付けが緩んだまま走ると、まっすぐ走らない、振動が出るなどの症状につながります。
4位ホイール2件 11%
見分け方(自分で確認できること)
ホイール本体のひび割れや変形です。空気が少しずつ抜けて月に何度も補充している、一定の速度でハンドルや床が細かく震える、といった変化が目印です。明るい場所でホイールの内側とリムの縁を指でなぞり、段差や割れ、塗装の浮きがないか確認してください。強い段差や縁石に当てた記憶があれば、その後の変化をよく見ます。
放置するとどうなる
空気が抜けやすい状態が続き、タイヤの片減りや振動につながります。ひびが広がると走行中に空気が一気に抜けることがあります。

その他の事例(各1件): エアクリーナー

ここに挙げたのは、あくまで申告として多い事象の整理です。同じ音や違和感でも、原因になっている箇所は車ごとに違います。確定は点検で。

よくある質問

このまま走っても大丈夫ですか
部位によります。バックドアダンパーやエアクリーナーの箱は、すぐ走行不能になるものではありません。一方でハブボルト、ホイール、アクスルシャフトはタイヤが回る部分なので、異音や振動があるうちは長距離や高速走行を控え、早めに見てもらってください。
こうした不具合はどこに相談すればいいですか
まず購入した販売店か、かかりつけの整備工場に現物を見てもらうのが早道です。製造上の不具合が疑われる内容なら、メーカーのお客様相談窓口にも連絡できます。あわせて国土交通省の自動車不具合情報ホットラインに情報を寄せると、同じ症状の集計に反映されます。
車検は通りますか
足回りの部品が割れている、ボルトが折れている、ホイールにひびがあるといった状態は、そのままでは基準に適合しません。バックドアダンパーの抜けは車検の合否とは別の話になることが多いですが、安全のため一緒に見てもらうことをおすすめします。
リコールや保証の対象かどうかは調べられますか
車台番号があれば、メーカーのサイトや販売店で対象かどうかを確認できます。点検の際に車検証を用意しておくと話が早いです。

事例(こうだったから、こうして直った)

集めた事例を1件ずつ。年式・距離・症状の組み合わせと、原因・交換した部品、費用、出典です。文章は引用せず、事実だけを載せています。

他にこんな症状はありますか? 当てはまるものを押すと、事例が絞られて、その組み合わせで多かった部品が出ます。

型式・年式走行他の症状原因・交換した部品費用出典
ZVW30300,000kmアクスルシャフト国交省
ZVW30 2011年式100,000kmロアアーム・ブッシュ国交省
ZVW30 2009年式300,000kmアクスルシャフト国交省
ZVW30 2011年式109,000km走行不能・走れないリーフスプリング国交省
ZVW30 2011年式270,000kmブレーキキャリパー国交省
ZVW30 2012年式30,000kmインバーター(ハイブリッド)国交省
ZVW30 2010年式166,000kmスパイラルケーブル国交省
ZVW30 2009年式70,973kmバックドアダンパー国交省
ZVW30 2013年式バックドアダンパー国交省
ZVW30 2010年式70,000kmパワーウインドウが動かないウインドウレギュレーター国交省
ZVW30 2012年式50,000kmバックドアダンパー国交省
ZVW30 2011年式45,855kmハブボルト国交省
ZVW30 2010年式32,029kmホイール国交省
ZVW30 2009年式47,000kmエアクリーナー国交省
ZVW30 2010年式60,000kmハブボルト国交省
ZVW30 2010年式45,000km走行不能・走れないステアリングインターミディエイトシャフト国交省
ZVW30 2009年式35,000kmエンジンアンダーカバー国交省
ZVW30 2010年式8,200kmホイール国交省

費用は事例に書かれていた金額です。車両の状態・地域・工場で変わります。「—」は記載なし。

出典

「自動車不具合情報ホットライン」(国土交通省)(https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/opn.html)を加工して作成

本文は各サイトから引用していません。事例の事実(車種・症状・原因・費用)だけを集計しています。

監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-12 更新日:2026-09-12

本ページは全国の整備事例の集計と当社の経験に基づく「疑う順」です。原因の確定は必ず点検で行ってください。修理費は事例の中央値と幅で、車両の状態・地域・工場により異なります。