N-BOXでオイル漏れ・オイルにじみ
まず疑うのはタイミングチェーンまわり(チェーンを覆うカバーの合わせ目)からのにじみで、次にタペットカバーパッキン(エンジン上部のフタのゴム)です。その先にブレーキマスターシリンダー、CVT(無段変速機)、エンジンオイルそのものの状態と続きます。同じ「漏れ・にじみ」でも、油の色とにおい、どこの真下に垂れているかで、見る場所が変わります。
疑う順
修理費の目安は、費用の記載がある事例が3件以上集まった部品にだけ載せています。
- 見分け方(自分で確認できること)
- ボンネットを開けて、エンジンの前側(ベルトのある面)の合わせ目に、湿った筋や黒っぽい汚れがたまっていないか見てください。土ぼこりが油に吸い付いて、その部分だけ黒く固まって見えるのが手がかりです。駐車したあと、エンジンの真下あたりに点々とシミができる、走ったあとに焦げたようなにおいが上がってくる、といった出方もあります。冷間始動の直後にエンジン前側から「シャラシャラ」という音が短く出る車もあります。
- 放置するとどうなる
- にじみが続くとオイルが少しずつ減り、量が足りないまま走るとエンジン内部を傷めることがあります。垂れたオイルが近くのゴム部品やベルトに付くと、そちら側も傷めます。
- 出やすい年式・距離
- 2012〜2015年式、走行 40,670〜97,500km(中央値 63,450km)。初度登録から年数が経った個体、走行距離が伸びた個体で挙がりやすい傾向です。
- 見分け方(自分で確認できること)
- エンジンの一番上にあるフタの周りを見てください。フタの縁に沿って、てらてらと湿った跡や、ほこりが固まった黒い帯ができていれば手がかりです。量が多いと下に垂れて熱い部分に触れ、エンジンをかけたあとに白い煙のようなものが出たり、室内に油の焼けたにおいが入ってくることがあります。地面にシミが出ないうちから、上から見ると分かるのが特徴です。
- 放置するとどうなる
- 漏れが広がるとオイルが減り、補充なしで乗り続けると警告灯が点くことがあります。電気部品やホースに油がかかると、そちらの劣化も早まります。
その他の事例(各1件): ブレーキマスターシリンダー、CVT(無段変速機)、エンジンオイル
ここに挙げたのは、症状から絞り込むための疑う順番と見分け方の目安です。油の漏れは出どころと垂れる場所がずれやすく、見た目だけでは決められません。油の色と、シミができる位置を伝えてください。確定は点検で。
よくある質問
- にじんでいる程度なら、そのまま走っても大丈夫ですか
- 油の種類によります。エンジンオイルのにじみで量が保てているうちは、日常の範囲で走れることが多いですが、量の確認をこまめにしてください。ブレーキの油が減っている場合と、油圧の警告灯が点いている場合は、走らせずにご相談ください。
- 地面のシミだけで、どこからの漏れか分かりますか
- ある程度は絞れます。色(黒っぽい/赤っぽい/薄い黄色)、におい、垂れている位置(前寄りか、横寄りか)が手がかりです。ただし油は風や走行で流れて広がるため、出どころは見た目と一致しないことがあります。白い紙を一晩敷いておくと、色と位置が分かりやすくなります。
- 車検は通りますか
- 漏れの程度と場所によります。にじみの範囲にとどまるか、垂れて落ちる状態かで扱いが変わり、ブレーキ関係の漏れは別の扱いになります。判断は現車を見てからになります。
- 直すのにどのくらいかかりますか
- パッキンの交換で済む場所と、カバーまわりを外す必要がある場所で、預かる日数は変わります。部品の手配状況にも左右されるため、点検で場所を特定したうえでお伝えしています。
事例(こうだったから、こうして直った)
集めた事例を1件ずつ。年式・距離・症状の組み合わせと、原因・交換した部品、費用、出典です。文章は引用せず、事実だけを載せています。
他にこんな症状はありますか? 当てはまるものを押すと、事例が絞られて、その組み合わせで多かった部品が出ます。
| 型式・年式 | 走行 | 他の症状 | 原因・交換した部品 | 費用 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| — | 15,000km | ブレーキ警告灯点灯 | ブレーキマスターシリンダー | — | 国交省 |
| JF1 2014年式 | 80,000km | — | タイミングチェーン、タペットカバーパッキン、ウォーターポンプ | — | 国交省 |
| JF1 2012年式 | 46,900km | 焦げ臭い・ゴム臭い | タイミングチェーン | — | 国交省 |
| JF1 2015年式 | 27,146km | — | ショックアブソーバー | — | 国交省 |
| JF1 2015年式 | 38,000km | — | タイミングチェーン | — | 国交省 |
| JF1 2013年式 | 67,446km | — | タペットカバーパッキン | — | 国交省 |
| JF1 2014年式 | 30,300km | — | ターボチャージャー | — | 国交省 |
| JF3 2018年式 | 1,000km | — | CVT(無段変速機) | — | 国交省 |
| JF1 2013年式 | 105,000km | — | タイミングチェーン | — | 国交省 |
| — | — | — | エンジンオイル | — | 国交省 |
| JF1 2013年式 | 412km | 警告灯が複数・全部つく | 配線・コネクタ(断線・接触不良) | — | 国交省 |
費用は事例に書かれていた金額です。車両の状態・地域・工場で変わります。「—」は記載なし。
自分で直す人向け: 部品を探す
1位の部品名で検索します。適合は型式・類別で必ず確認してください。
出典
- 国土交通省 自動車不具合情報ホットライン(11件)
「自動車不具合情報ホットライン」(国土交通省)(https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/opn.html)を加工して作成
本文は各サイトから引用していません。事例の事実(車種・症状・原因・費用)だけを集計しています。
監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-12 更新日:2026-09-12
本ページは全国の整備事例の集計と当社の経験に基づく「疑う順」です。原因の確定は必ず点検で行ってください。修理費は事例の中央値と幅で、車両の状態・地域・工場により異なります。
