フィットで部品の破損・脱落
この症例は「特殊事例」です。修理で直す故障というより、製造上の不具合として国土交通省などへの申告が多い事象を整理しています。
まず挙がるのはルーフ・溶接部、ブラケット・ステー(部品を車体に留める金具)、配線・コネクタで、この三つが並んでいます。続いてコイルスプリング、排気ガスケット・遮熱板です。フィットの「部品の破損・脱落」は、修理で直す故障というより、国の不具合情報窓口への申告として集まりやすい事象がまとまっています。ここでは、どんな申告が多いかを整理し、ご自身の車で同じことが起きていないかを見分ける手がかりと、起きたときの相談先をお伝えします。
疑う順
修理費の目安は、費用の記載がある事例が3件以上集まった部品にだけ載せています。
- 見分け方(自分で確認できること)
- 屋根まわりの継ぎ目(板と板をつないでいる部分)です。洗車のときに屋根のふちやピラー(窓枠の柱)の付け根を見て、塗装が筋状に割れている、ふくらんでいる、サビが線になって出ている、といった変化がないか確認してください。雨の日に天井の内張りがしみる、走行中に今までしなかった風切り音やきしみ音が出る、といった感じ方も手がかりです。
- 放置するとどうなる
- 雨水が入って内装や室内の配線を濡らすことがあります。放置すると腐食の範囲が広がります。
- 見分け方(自分で確認できること)
- マフラーや外装パーツ、荷室の装備などを車体に留めている金具です。段差や荒れた路面で「カタカタ」「ゴトッ」と今までしなかった音が出るときは注意してください。停車中に、マフラーの後ろ側や外装パーツを手で軽く揺すって、片側だけグラつく、以前より大きく動くようなら手がかりになります。
- 放置するとどうなる
- 留めている部品が下がったり外れたりして、周囲の配線やホースを傷めることがあります。走行中に脱落すると後続車にも影響します。
- 見分け方(自分で確認できること)
- 電気を通す線と、そのつなぎ目です。特定の装備だけが時々動かなくなる、ドアを開け閉めしたときやハンドルを切ったときに症状が出たり消えたりする、警告灯が点いたり消えたりする、といった「出たり引っ込んだり」が特徴です。ドアの付け根やハッチの付け根など、開閉で曲がる部分のゴムのじゃばらが裂けていないかも見てみてください。
- 放置するとどうなる
- 動かない装備が増えたり、警告灯が点いたままになったりします。つなぎ目が熱を持つこともあります。
その他の事例(各1件): コイルスプリング、排気ガスケット・遮熱板
ここに挙げたのは、申告として多い事象の整理です。同じ音や違和感でも、どこが原因かは車ごとに違います。確定は点検で。
よくある質問
- このまま走って大丈夫ですか
- 音や振動が出ているだけなら、すぐ止まる性質のものではないことが多いです。ただし足まわりの部品や、車体の下でぶら下がっている部品が絡む場合は、走るほど周囲を傷めます。異音や車高の変化に気づいたら、距離を伸ばさずに点検を受けてください。
- 車検は通りますか
- 部品が外れかけている、排気が途中から漏れている、車体のつなぎ目に腐食があるといった状態は、検査で指摘されることがあります。修理して直してから受けるのが確実です。
- どこに相談すればいいですか
- まずは購入した販売店や、いつも見てもらっている整備工場に現物を見せてください。同じ車種で同じ箇所の話が続いているようなら、メーカーのお客様相談窓口にも伝えられます。国土交通省の自動車不具合情報ホットラインへの申告も受け付けられていて、こうした情報が集まることで対策につながります。
- 修理にはどれくらいかかりますか
- 留め金具や排気まわりの部品は、その日のうちに終わることもあります。車体の溶接部やバネのように部品の取り寄せと分解が要るものは、数日お預かりになる場合があります。まず点検して、範囲が分かってからのご案内になります。
事例(こうだったから、こうして直った)
集めた事例を1件ずつ。年式・距離・症状の組み合わせと、原因・交換した部品、費用、出典です。文章は引用せず、事実だけを載せています。
他にこんな症状はありますか? 当てはまるものを押すと、事例が絞られて、その組み合わせで多かった部品が出ます。
| 型式・年式 | 走行 | 他の症状 | 原因・交換した部品 | 費用 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| GR3 2021年式 | 30,000km | — | 配線・コネクタ(断線・接触不良)(未解決) | — | 国交省 |
| GP5 2017年式 | 90,000km | — | ルーフ・溶接部 | — | 国交省 |
| GR3 2020年式 | 31,300km | — | ブラケット・ステー | — | 国交省 |
| GP6 2014年式 | 25,300km | — | ショックアブソーバー | — | 国交省 |
| GR5 2020年式 | 2,500km | — | ヘッドライトバルブ(未解決) | — | 国交省 |
| GD4 2003年式 | 105,000km | ブレーキの効きが悪い・ペダルが深い | コイルスプリング | — | 国交省 |
| GD1 2006年式 | 42,550km | — | タイロッドエンド | — | 国交省 |
| GD1 2004年式 | 90,200km | — | ハブベアリング | — | 国交省 |
| GD2 2004年式 | 90,000km | — | 排気ガスケット・遮熱板 | — | 国交省 |
| GD1 | — | 雨漏り・室内が濡れる | ルーフ・溶接部 | — | 国交省 |
| GE6 2009年式 | — | — | ブラケット・ステー | — | 国交省 |
| GD1 2002年式 | 130,000km | — | ウインドウレギュレーター | — | 国交省 |
| GD1 2001年式 | 103,666km | — | 配線・コネクタ(断線・接触不良) | — | 国交省 |
費用は事例に書かれていた金額です。車両の状態・地域・工場で変わります。「—」は記載なし。
自分で直す人向け: 部品を探す
1位の部品名で検索します。適合は型式・類別で必ず確認してください。
出典
- 国土交通省 自動車不具合情報ホットライン(13件)
「自動車不具合情報ホットライン」(国土交通省)(https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/opn.html)を加工して作成
本文は各サイトから引用していません。事例の事実(車種・症状・原因・費用)だけを集計しています。
監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-12 更新日:2026-09-12
本ページは全国の整備事例の集計と当社の経験に基づく「疑う順」です。原因の確定は必ず点検で行ってください。修理費は事例の中央値と幅で、車両の状態・地域・工場により異なります。
