フィット(L13A)で部品の破損・脱落
この症例は「特殊事例」です。修理で直す故障というより、製造上の不具合として国土交通省などへの申告が多い事象を整理しています。
まず疑うのはルーフの溶接部の割れで、次にブラケット・ステー(部品を車体に留めている金具)、排気ガスケットや遮熱板、ハブベアリング、タイロッドエンドと、どれも同じくらいの数で並んでいます。この症状は工場で日常的に直す故障というより、国の不具合情報窓口に寄せられた申告としてまとまっている事象です。ここでは「どんな申告が挙がっているか」を整理し、ご自身の車で同じことが起きていないか見分ける手がかりと、起きたときの相談先をお伝えします。
疑う順
修理費の目安は、費用の記載がある事例が3件以上集まった部品にだけ載せています。
- 見分け方(自分で確認できること)
- 屋根とピラー(柱)のつなぎ目、雨どいの部分を外から見てください。塗装に細い線状のひび、サビの筋、シーリング材の切れがあれば手がかりです。雨の日に室内の天井まわりがしみる、走行中に今までしなかったきしみ音が出る、といった変化も合わせて見ます。
- 放置するとどうなる
- ひびから水が入り、内装やサビが広がることがあります。車体の骨格にかかわる部分なので、放置すると修理の範囲が広がります。
- 見分け方(自分で確認できること)
- 部品を車体に留めている金具です。段差や荒れた路面で「カタカタ」「ゴトッ」と今までしなかった音が出るときは要注意です。停車中に、マフラーや外装パーツ、荷室内の装備を手で軽く揺すってみて、片側だけグラつく、以前より大きく動くなら手がかりになります。
- 放置するとどうなる
- 留めている部品が下がったり外れたりして、周囲の配線やホースを傷めることがあります。走行中に脱落すると後続車にも影響します。
その他の事例(各1件): 排気ガスケット・遮熱板、ハブベアリング、タイロッドエンド
ここに挙げたのは、あくまで申告として挙がっている事象の整理です。同じ音や違和感でも、原因になっている箇所は車ごとに違います。確定は点検で。
よくある質問
- この状態で走っても大丈夫ですか
- 音やがたつきの程度によります。足まわりやハンドルまわりに関係する音・ぶれを感じている場合は、長距離や高速の走行は控えて、早めに点検を受けてください。走るたびに音が大きくなる、感触が変わってきた、という変化があるときも同じです。
- 直すのにどれくらいかかりますか
- 部品によって幅があります。金具や排気まわりの留め直しは比較的短く済むことが多い一方、車体の溶接部や足まわりは点検して状態を見てからの判断になります。部品の取り寄せが要る場合は日数が延びます。
- 車検は通りますか
- 排気の漏れ、足まわりのがたつき、部品の脱落があると、検査で指摘される項目に当たることがあります。車検の前に、気になっている音や違和感を先に伝えておくとやり直しを避けられます。
- 同じことが起きたらどこに相談すればいいですか
- まずは購入した販売店か、かかりつけの整備工場に現物を見てもらってください。製造上の不具合が疑われる場合はメーカーのお客様相談窓口にも連絡できます。あわせて、国土交通省の自動車不具合情報ホットラインに申告しておくと、同じ事象の把握につながります。
事例(こうだったから、こうして直った)
集めた事例を1件ずつ。年式・距離・症状の組み合わせと、原因・交換した部品、費用、出典です。文章は引用せず、事実だけを載せています。
他にこんな症状はありますか? 当てはまるものを押すと、事例が絞られて、その組み合わせで多かった部品が出ます。
| 型式・年式 | 走行 | 他の症状 | 原因・交換した部品 | 費用 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| GD1 2006年式 | 42,550km | — | タイロッドエンド | — | 国交省 |
| GD1 2004年式 | 90,200km | — | ハブベアリング | — | 国交省 |
| GD2 2004年式 | 90,000km | — | 排気ガスケット・遮熱板 | — | 国交省 |
| GD1 | — | 雨漏り・室内が濡れる | ルーフ・溶接部 | — | 国交省 |
| GE6 2009年式 | — | — | ブラケット・ステー | — | 国交省 |
| GD1 2002年式 | 130,000km | — | ウインドウレギュレーター | — | 国交省 |
| GD1 2001年式 | 103,666km | — | 配線・コネクタ(断線・接触不良) | — | 国交省 |
費用は事例に書かれていた金額です。車両の状態・地域・工場で変わります。「—」は記載なし。
自分で直す人向け: 部品を探す
1位の部品名で検索します。適合は型式・類別で必ず確認してください。
出典
「自動車不具合情報ホットライン」(国土交通省)(https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/opn.html)を加工して作成
本文は各サイトから引用していません。事例の事実(車種・症状・原因・費用)だけを集計しています。
監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-12 更新日:2026-09-12
本ページは全国の整備事例の集計と当社の経験に基づく「疑う順」です。原因の確定は必ず点検で行ってください。修理費は事例の中央値と幅で、車両の状態・地域・工場により異なります。
