タントでエンジンからの異音(冷間時)
まず疑うのはウォーターポンプ(冷却水を回す部品)です。冷えている朝一の始動直後だけ「シャー」「ゴロゴロ」と鳴り、暖まると小さくなるという出方が目立ちます。次にオルタネーター(発電機)、CVT(無段変速機)、タイミングチェーン、配線・コネクタと続きます。音が出るのが始動直後だけか、走り出してからも続くかで、見る方向が変わります。
疑う順
修理費の目安は、費用の記載がある事例が3件以上集まった部品にだけ載せています。
- 見分け方(自分で確認できること)
- エンジンをかけた直後、ボンネットの奥から「シャー」「ゴロゴロ」「ウィーン」といった連続音がして、暖まるにつれて小さくなる、または消えるのが特徴です。アクセルを軽くあおると音の高さが一緒に変わるかも手がかりになります。冷却水のリザーブタンクの水位が以前より下がっている、駐車していた場所に色付きの液のしみがある、水温計の針の動きがいつもと違う、といった変化も合わせて見てください。エンジンが熱いうちはキャップを開けないでください。
- 放置するとどうなる
- 音が大きくなり、冷却水が減って水温が上がることがあります。進むと走行中に止まってしまい、エンジン本体まで傷めることがあります。
- 出やすい年式・距離
- 2010〜2014年式、走行 25,960〜57,600km(中央値 33,754km)。初度登録から年数が経った個体で挙がりやすく、走行距離はそれほど伸びていない個体でも出ています。
- 見分け方(自分で確認できること)
- 始動直後に「キュルキュル」「ウォーン」とベルトのあたりから鳴り、回転を上げると音が変わるという出方です。ヘッドライトが暗く感じる、アイドリングでライトがちらつく、メーターにバッテリーの形をした警告灯が点く、といった電気まわりのサインが一緒に出ていないか見てください。数日乗らないと始動が重い、というのも手がかりです。
- 放置するとどうなる
- 発電が不安定なままだとバッテリーが上がり、出先で動かせなくなることがあります。ベルトや周りの部品にも負担がかかります。
その他の事例(各1件): CVT(無段変速機)、タイミングチェーン、配線・コネクタ(断線・接触不良)
ここに挙げたのは、音の出方から絞り込むための疑う順番の目安です。同じ「冷間時の異音」でも、鳴っている箇所は車ごとに違います。音が出るタイミングと暖まった後の変化を伝えたうえで、確定は点検で。
よくある質問
- 冷えているときだけの音です。そのまま乗っても大丈夫ですか。
- 音の正体によります。暖まれば消えるからと様子を見ているうちに、冷却水が減っていたというケースもあります。水温計がいつもより高い位置まで上がる、警告灯が点く、音が日に日に大きくなるといったときは、無理に走らず早めに点検を受けてください。
- どのくらいで直りますか。
- どこが鳴っているかで変わります。ベルトまわりの部品であれば比較的短く済むことが多く、エンジン内部や変速機に関わる場合は部品の手配と作業でお預かりが長くなります。まずは音を確かめるところからです。
- この音があると車検は通りませんか。
- 音そのものより、冷却水の漏れや警告灯の点灯など、保安基準に関わる状態があるかどうかで判断が変わります。心配な点は車検の前に見ておくと、後から予定が崩れずに済みます。
- 整備工場に持ち込むとき、何を伝えればいいですか。
- 音が出るのは始動から何秒くらいの間か、暖まると消えるか、アクセルで音が変わるか、警告灯は点いたか。この四つがそろっていると切り分けがかなり早くなります。スマートフォンで音を録っておくのも有効です。
事例(こうだったから、こうして直った)
集めた事例を1件ずつ。年式・距離・症状の組み合わせと、原因・交換した部品、費用、出典です。文章は引用せず、事実だけを載せています。
他にこんな症状はありますか? 当てはまるものを押すと、事例が絞られて、その組み合わせで多かった部品が出ます。
| 型式・年式 | 走行 | 他の症状 | 原因・交換した部品 | 費用 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| L375S 2008年式 | — | 加速しない・パワーが出ない | 配線・コネクタ(断線・接触不良) | — | 国交省 |
| LA600S 2017年式 | 40,800km | — | CVT(無段変速機) | — | 国交省 |
| LA610S 2015年式 | 54,000km | 冷却水漏れ・減る | ウォーターポンプ | — | 国交省 |
| LA600S 2013年式 | 31,000km | — | ウォーターポンプ | — | 国交省 |
| L385S | — | 加速しない・パワーが出ない | タイミングチェーン(未解決) | — | 国交省 |
| L375S 2012年式 | 60,000km | — | ウォーターポンプ | — | 国交省 |
| L375S 2012年式 | 33,754km | — | ウォーターポンプ | — | 国交省 |
| L455 2010年式 | 76,000km | — | オルタネーター(発電機) | — | 国交省 |
| L375S 2009年式 | 22,600km | — | ウォーターポンプ | — | 国交省 |
費用は事例に書かれていた金額です。車両の状態・地域・工場で変わります。「—」は記載なし。
自分で直す人向け: 部品を探す
1位の部品名で検索します。適合は型式・類別で必ず確認してください。
出典
「自動車不具合情報ホットライン」(国土交通省)(https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/opn.html)を加工して作成
本文は各サイトから引用していません。事例の事実(車種・症状・原因・費用)だけを集計しています。
監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-12 更新日:2026-09-12
本ページは全国の整備事例の集計と当社の経験に基づく「疑う順」です。原因の確定は必ず点検で行ってください。修理費は事例の中央値と幅で、車両の状態・地域・工場により異なります。
