タント(KF-L375)でエンジンからの異音(冷間時)
まず疑うのはウォーターポンプ(冷却水を回す部品)です。冷えているときだけ「シャー」「キュルキュル」と鳴り、暖まると小さくなる、という出方が目立ちます。次にタイミングチェーン(エンジン内部で動きを合わせる金属のチェーン)、そして配線・コネクタの不具合と続きます。朝一番だけ鳴るのか、走り出してしばらくしても残るのかで、見る方向が変わります。
疑う順
修理費の目安は、費用の記載がある事例が3件以上集まった部品にだけ載せています。
- 見分け方(自分で確認できること)
- エンジンをかけた直後、ボンネットの奥から「シャー」「ゴロゴロ」という連続した音がして、水温が上がるにつれて小さくなるかを聞いてみてください。回転を少し上げると音の高さも一緒に変わるのが手がかりです。駐車していた場所の前寄りに色付きの液だまりがないか、リザーブタンクの冷却水が前より減っていないかも、目で見て分かります。エンジンが熱いうちはキャップを開けないでください。
- 放置するとどうなる
- 音が大きくなるだけでなく、冷却水が漏れて水温が上がり、走れなくなることがあります。近くのベルトや周辺の部品を傷めることもあります。
- 出やすい年式・距離
- 2010〜2012年式、走行 24,831〜54,751km(中央値 33,754km)。初度登録から年数が経った個体で挙がっています。走行距離がそれほど伸びていない個体でも出ることがあります。
- 見分け方(自分で確認できること)
- 冷間始動の直後だけ「ジャラジャラ」「カラカラ」と金属がこすれるような音が出て、数十秒から数分で静かになるのが典型的な出方です。アクセルを軽くあおったときに音が一瞬大きくなる、エンジンオイルの交換から間隔が空いている、オイルの量が減っている、といった点も合わせて見てください。
- 放置するとどうなる
- 音が出たまま乗り続けると内部の傷みが進み、エンジンの調子そのものに影響することがあります。
その他の事例(各1件): 配線・コネクタ(断線・接触不良)
ここに挙げたのは、音の出方から絞り込むための疑う順番の目安です。同じ冷間時の異音でも、鳴っている箇所は車ごとに違います。確定は点検で。
よくある質問
- 冷えているときだけなら、そのまま乗っていて大丈夫ですか
- 暖まると消えるからといって安心はできません。とくに水温計が普段より高めに振れる、冷却水が減る、音が日ごとに大きくなる、といった変化があるときは早めに点検を受けてください。
- 修理にはどのくらいかかりますか
- どこから音が出ているかで変わります。冷却水を回す部品まわりなら部品の取り寄せを含めて数日みておくと安心です。エンジン内部に及ぶ場合は、預かりの期間が長くなることがあります。
- この音があると車検は通りませんか
- 音そのもので判断されるわけではありませんが、冷却水の漏れや排気・安全にかかわる不具合が見つかれば、直してからの合格になります。車検の前に相談しておくと段取りが組みやすいです。
- 整備工場に伝えるとよいことは何ですか
- いつ鳴るか(朝一番だけか、走り出してからも残るか)、暖まると消えるか、アクセルで音が変わるか、警告灯が点いているか。この四つを伝えていただくと切り分けが早くなります。
事例(こうだったから、こうして直った)
集めた事例を1件ずつ。年式・距離・症状の組み合わせと、原因・交換した部品、費用、出典です。文章は引用せず、事実だけを載せています。
他にこんな症状はありますか? 当てはまるものを押すと、事例が絞られて、その組み合わせで多かった部品が出ます。
| 型式・年式 | 走行 | 他の症状 | 原因・交換した部品 | 費用 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| L375S 2008年式 | — | 加速しない・パワーが出ない | 配線・コネクタ(断線・接触不良) | — | 国交省 |
| L385S | — | 加速しない・パワーが出ない | タイミングチェーン(未解決) | — | 国交省 |
| L375S 2012年式 | 60,000km | — | ウォーターポンプ | — | 国交省 |
| L375S 2012年式 | 33,754km | — | ウォーターポンプ | — | 国交省 |
| L375S 2009年式 | 22,600km | — | ウォーターポンプ | — | 国交省 |
費用は事例に書かれていた金額です。車両の状態・地域・工場で変わります。「—」は記載なし。
自分で直す人向け: 部品を探す
1位の部品名で検索します。適合は型式・類別で必ず確認してください。
出典
「自動車不具合情報ホットライン」(国土交通省)(https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/opn.html)を加工して作成
本文は各サイトから引用していません。事例の事実(車種・症状・原因・費用)だけを集計しています。
監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-12 更新日:2026-09-12
本ページは全国の整備事例の集計と当社の経験に基づく「疑う順」です。原因の確定は必ず点検で行ってください。修理費は事例の中央値と幅で、車両の状態・地域・工場により異なります。
