プリウスでブレーキ時のゴーゴー・ゴリゴリ音
まず疑うのはブレーキブースター(踏む力を助ける部品)で、集めた事例では最も多くを占めます。次にブレーキアクチュエータ(ハイブリッドのブレーキを電子制御するユニット)、そしてドライブシャフトと続きます。プリウスのブレーキ時のゴーゴー・ゴリゴリ音は、ブレーキを踏んだときだけ鳴るのか、走っている間ずっと鳴っているのかで方向が分かれます。
疑う順
修理費の目安は、費用の記載がある事例が3件以上集まった部品にだけ載せています。
- 見分け方(自分で確認できること)
- ブレーキを踏んだとき、または踏んだ後に「ウーン」「ゴー」というポンプの作動音が長く続く、鳴る回数が増えたと感じる場合が手がかりです。ペダルが以前より硬い、逆に深く沈むなど感触の変化が一緒に出ることもあります。ブレーキ・ABS・横滑り防止の警告灯がそろって点いていないかも見てください。
- 放置するとどうなる
- 踏む力を助ける働きが弱まり、同じ力で踏んでも止まるまでの距離が伸びることがあります。警告灯が点いたままだと他の制御も働きにくくなります。
- 見分け方(自分で確認できること)
- 停車直前のブレーキで「ゴリゴリ」「ガタガタ」とペダルに伝わる感触があるか、電源を入れた直後のポンプ音がいつもより長いかを確認します。回生ブレーキから通常のブレーキに切り替わる低い速度域で音や引っかかりが出やすいのが特徴です。ブレーキ関係の警告灯が同時に点くこともあります。
- 放置するとどうなる
- ブレーキの効き方が場面によってばらつき、踏み替えたときに戸惑うことがあります。警告灯が点いた状態が続くと、関連する制御が止まったままになります。
その他の事例(各1件): ドライブシャフト
国内6件と海外12件を合算した並びです。割合は合算した事例数に対する%。海外分は申告データを語の一致で分類したもので、燃料・規制・使い方が違います。
国内2件+海外2件
- 見分け方(自分で確認できること)
- 停車直前のブレーキで「ゴリゴリ」「ガタガタ」とペダルに伝わる感触があるか、電源を入れた直後のポンプ音がいつもより長いかを確認します。回生ブレーキから通常のブレーキに切り替わる低い速度域で音や引っかかりが出やすいのが特徴です。ブレーキ関係の警告灯が同時に点くこともあります。
- 放置するとどうなる
- ブレーキの効き方が場面によってばらつき、踏み替えたときに戸惑うことがあります。警告灯が点いた状態が続くと、関連する制御が止まったままになります。
国内3件+海外1件
- 見分け方(自分で確認できること)
- ブレーキを踏んだとき、または踏んだ後に「ウーン」「ゴー」というポンプの作動音が長く続く、鳴る回数が増えたと感じる場合が手がかりです。ペダルが以前より硬い、逆に深く沈むなど感触の変化が一緒に出ることもあります。ブレーキ・ABS・横滑り防止の警告灯がそろって点いていないかも見てください。
- 放置するとどうなる
- 踏む力を助ける働きが弱まり、同じ力で踏んでも止まるまでの距離が伸びることがあります。警告灯が点いたままだと他の制御も働きにくくなります。
国内0件+海外4件
- 出やすい年式・距離
- 2002〜2009年式
国内0件+海外3件
- 出やすい年式・距離
- 2002〜2008年式
国内0件+海外2件
ここに挙げたのは疑う順番の目安です。同じ音でも原因になっている箇所は車ごとに違います。音の出るタイミング(ブレーキ時だけか、走行中ずっとか)を伝えたうえで、確定は点検で。
よくある質問
- 音がしますが、このまま走って大丈夫ですか。
- ブレーキ関係の警告灯が点いている、ペダルの感触が明らかに変わった、止まるまでが長く感じる、のいずれかがあるときは長距離の走行は控えてください。音だけで感触に変化がない場合も、早めに見てもらうほうが確認は簡単です。
- パッドの減りを知らせる音とは違うのですか。
- パッドが薄くなると金属がこすれる高い音が出るのに対し、ここで挙げた候補は低く重い音や、ペダルに伝わる振動として感じられることが多いです。ただし音だけでは分かれないので、鳴るタイミングを整備士に伝えてください。
- 直るまでどれくらいかかりますか。
- どの部品かで変わります。部品の在庫があるかどうかでも変わるため、まず点検で原因の当たりを付けてから日程の相談になります。
- 車検は通りますか。
- ブレーキの効きや警告灯の状態によります。警告灯が点いたままだと指摘の対象になりますので、車検前に点検を受けておくと手戻りが少なく済みます。
海外仕様との違い
海外向けも日本製(堤(愛知))で、エンジンやハイブリッド機構などの主要部品は国内向けと共通です。
くわしく(燃料・規制・使い方の違い)
- 米国向けプリウスも日本(堤工場)製で、HVバッテリー・インバーター・ブレーキアクチュエータ・EGRといった主要部品は国内向けと同じです。
- 違うのは燃料(米国はE10ガソリン)、排ガス規制、走行距離の伸び方(長距離通勤や配車サービスで距離が伸びやすい)と気候です。
- 国内では走行距離が伸びる前に中古輸出される車が多く、距離が伸びてから出る持病(例: 30系のヘッドガスケット)は海外の申告で先に目立ちます。国内でも距離が伸びた車では同じ見方が要ります。
- 米国は申告の窓口(NHTSA)と大きなオーナー掲示板があるため件数が多く出ます。件数の多さ=壊れやすさではありません。
事例(こうだったから、こうして直った)
集めた事例を1件ずつ。年式・距離・症状の組み合わせと、原因・交換した部品、費用、出典です。文章は引用せず、事実だけを載せています。
他にこんな症状はありますか? 当てはまるものを押すと、事例が絞られて、その組み合わせで多かった部品が出ます。
| 型式・年式 | 走行 | 他の症状 | 原因・交換した部品 | 費用 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| ZVW51 2016年式 | 120,000km | 曲がるときカリカリ・カタカタ音 | ドライブシャフト | — | 国交省 |
| NHW20 2007年式 | 100,000km | — | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| ZVW30 2010年式 | 150,000km | — | ブレーキブースター | — | 国交省 |
| ZVW30 2009年式 | 171,600km | — | ブレーキブースター | — | 国交省 |
| NHW20 2004年式 | 41,200km | — | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| ZVW30 | — | — | ブレーキブースター | — | 整備ブログ |
海外の事例 12件を見る
| 型式・年式 | 走行 | 他の症状 | 原因・交換した部品 | 費用 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| NHW20 2008年式 | — | ブレーキの効きが悪い・ペダルが深い | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 米NHTSA |
| NHW20 2008年式 | — | 走行中に電源が落ちる・システム停止、ハンドルが重い | メーターパネル・基板、パワーステアリング(ポンプ・モーター) | — | 米NHTSA |
| NHW20 2007年式 | — | ABS・横滑り警告灯点灯 | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 米NHTSA |
| ZVW30 2010年式 | — | ブレーキの効きが悪い・ペダルが深い、アイドリング不調・振動、ブレーキ時のハンドル振動・ジャダー | ブレーキブースター | — | 米NHTSA |
| NHW20 2006年式 | 321,800km | — | ステアリングインターミディエイトシャフト、ブレーキパッド | — | 米NHTSA |
| ZVW30 2010年式 | — | 錆・腐食 | ブレーキパッド、ブレーキローター(ディスク) | — | 米NHTSA |
| NHW11 2002年式 | 70,090km | 錆・腐食、走行不能・走れない | ブレーキパッド、ブレーキローター(ディスク) | — | 米NHTSA |
| NHW20 2007年式 | — | ABS・横滑り警告灯点灯、ライト・ランプが点かない | ヘッドライトバルブ | — | 米NHTSA |
| NHW11 2003年式 | — | ハンドルが激しく振動する・勝手に動く | ステアリングインターミディエイトシャフト | — | 米NHTSA |
| NHW11 2002年式 | — | — | ブレーキパッド、ブレーキローター(ディスク) | — | 米NHTSA |
| NHW11 2003年式 | — | エンジン警告灯(チェックランプ)点灯、走行中に電源が落ちる・システム停止、走行不能・走れない | インテークマニホールド、ハイブリッドトランスアクスル | — | 米NHTSA |
| NHW11 2001年式 | 221,653km | — | ハブベアリング | — | 米NHTSA |
費用は事例に書かれていた金額です。車両の状態・地域・工場で変わります。「—」は記載なし。
自分で直す人向け: 部品を探す
1位の部品名で検索します。適合は型式・類別で必ず確認してください。
出典
- 国土交通省 自動車不具合情報ホットライン(5件)
- 整備工場のブログ(1件)
「自動車不具合情報ホットライン」(国土交通省)(https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/opn.html)を加工して作成
本文は各サイトから引用していません。事例の事実(車種・症状・原因・費用)だけを集計しています。
監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-12 更新日:2026-09-12
本ページは全国の整備事例の集計と当社の経験に基づく「疑う順」です。原因の確定は必ず点検で行ってください。修理費は事例の中央値と幅で、車両の状態・地域・工場により異なります。
