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トヨタ

プリウスで加速しない・パワーが出ない

早めに点検
1位駆動用バッテリー(HVバッテリー)28%2位補機バッテリー(ハイブリッド車の12V)6%3位EGRバルブ6%

まず疑うのは駆動用バッテリー(HVバッテリー)の弱りです。集めた事例ではこれが最も多く、次に補機バッテリー、EGRバルブ、エンジン制御コンピューター、ハイブリッドコンピューターが少数で並びます。プリウスの「加速しない」は、電気で押す側が弱っているのか、エンジン側が力を出せていないのかで方向が分かれます。メーターの電池残量の動き方と、警告灯が出ているかどうかが最初の手がかりです。

全国の整備事例12件を集計海外の事例 37件(別集計)

疑う順

修理費の目安は、費用の記載がある事例が3件以上集まった部品にだけ載せています。

1位駆動用バッテリー(HVバッテリー)5件 28%
見分け方(自分で確認できること)
メーターの電池残量表示が、少し走るとすぐ減り、減速するとすぐ満タン近くまで戻る、という上下の激しい動きが出ます。登り坂や高速の合流でアクセルを踏んでも伸びない、エンジンがいつもより頻繁に回る、といった感じ方も多いです。ハイブリッドシステムの警告表示が出ることもあります。
放置するとどうなる
出力が絞られて流れに乗れなくなり、最終的に走行できなくなることがあります。弱ったまま使い続けると、エンジン側の稼働が増えて燃費も落ちます。
出やすい年式・距離
2000〜2008年式、走行 78,790〜187,580km(中央値 149,950km)。初度登録から年数が経った個体、走行距離が伸びた個体に多い傾向です。
2位補機バッテリー(ハイブリッド車の12V)1件 6%
見分け方(自分で確認できること)
ハイブリッド車にも小さな12Vバッテリーが載っていて、これが弱ると電装の動きが鈍くなります。パワースイッチを押しても起動までもたつく、室内灯やメーターの表示が一瞬暗くなる、いくつもの警告灯が同時に点いたり消えたりする、といった出方をします。走り自体より「電気まわりが不安定」という感じが先に出るのが特徴です。
放置するとどうなる
起動できなくなり、その場から動かせなくなることがあります。電圧が不安定なままだと、ほかの制御にも影響が出ます。

その他の事例(各1件): EGRバルブ、エンジン制御コンピューター、ハイブリッドコンピューター(HV ECU)

ここに挙げたのは疑う順番の目安です。同じ「加速しない」でも、電気側かエンジン側かは車ごとに違います。確定は点検で。

よくある質問

このまま走っても大丈夫ですか
力が出ないだけで警告灯が出ていないなら、近くの整備工場まで無理のない速度で移動する程度は可能なことが多いです。ただし合流や登り坂で加速できないのは危険につながります。ハイブリッドシステムの警告が出ている場合は、安全な場所に寄せて相談してください。
車検は通りますか
加速しないという感じ方そのものが直接の不合格理由になるとは限りませんが、警告灯が点いたままだと通りません。原因を点検して、点灯の元を片づけてから受けるのが確実です。
直るまでどれくらいかかりますか
部品によって幅があります。バッテリー類のように在庫があればその日のうちに終わるものもあれば、制御部品やハイブリッド系のユニットは取り寄せと確認に日数がかかることもあります。まず点検で範囲を絞るのが先です。
整備工場に伝えると早いことはありますか
力が出ないのはいつか(登り坂か、合流か、始動直後か)、電池残量の表示がどう動くか、警告灯が出たかどうか。この三つを伝えると、切り分けがぐっと早くなります。

海外仕様との違い

生産工場は国内向けと同じ

海外向けも日本製(堤(愛知))で、エンジンやハイブリッド機構などの主要部品は国内向けと共通です。

くわしく(燃料・規制・使い方の違い)
  • 米国向けプリウスも日本(堤工場)製で、HVバッテリー・インバーター・ブレーキアクチュエータ・EGRといった主要部品は国内向けと同じです。
  • 違うのは燃料(米国はE10ガソリン)、排ガス規制、走行距離の伸び方(長距離通勤や配車サービスで距離が伸びやすい)と気候です。
  • 国内では走行距離が伸びる前に中古輸出される車が多く、距離が伸びてから出る持病(例: 30系のヘッドガスケット)は海外の申告で先に目立ちます。国内でも距離が伸びた車では同じ見方が要ります。
  • 米国は申告の窓口(NHTSA)と大きなオーナー掲示板があるため件数が多く出ます。件数の多さ=壊れやすさではありません。

事例(こうだったから、こうして直った)

集めた事例を1件ずつ。年式・距離・症状の組み合わせと、原因・交換した部品、費用、出典です。文章は引用せず、事実だけを載せています。

他にこんな症状はありますか? 当てはまるものを押すと、事例が絞られて、その組み合わせで多かった部品が出ます。

型式・年式走行他の症状原因・交換した部品費用出典
ZVW30ハイブリッドシステム警告、燃費が急に悪くなった駆動用バッテリー(HVバッテリー)、ボルテージセンサー(HVバッテリー)整備ブログ
ZVW55 2016年式90,300kmエンジン警告灯(チェックランプ)点灯、ハイブリッドシステム警告、走行不能・走れないウォーターポンプ国交省
NHW20走行中に電源が落ちる・システム停止補機バッテリー(ハイブリッド車の12V)(未解決)国交省
NHW20 2005年式156,000km警告灯が複数・全部つくハイブリッド用ウォーターポンプ(インバーター冷却)国交省
ZVW30 2009年式105,500kmハイブリッドシステム警告インバーター(ハイブリッド)国交省
NHW20 2005年式141,300kmハイブリッドシステム警告駆動用バッテリー(HVバッテリー)(未解決)国交省
NHW20 2008年式228,558kmオイルが減る・オイル消費、エンジン警告灯(チェックランプ)点灯ピストンリング(オイル上がり)、スパークプラグ国交省
NHW11 2000年式52,000km駆動用バッテリー(HVバッテリー)、ハイブリッドコンピューター(HV ECU)国交省
NHW11 2000年式158,600km駆動用バッテリー(HVバッテリー)国交省
NHW11 2001年式100,000km警告灯が複数・全部つくエンジン制御コンピューター国交省
ZVW30 2009年式200,000kmハイブリッドシステム警告、エンジン警告灯(チェックランプ)点灯、燃費が急に悪くなった駆動用バッテリー(HVバッテリー)115,500円整備ブログ
ZVW30100,000kmアイドリング不調・振動、燃費が急に悪くなったEGRバルブ、スロットルボディ、インテークマニホールド、インジェクター33,000円整備ブログ
海外の事例 38件を見る
型式・年式走行他の症状原因・交換した部品費用出典
ZVW30 2013年式ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド)、ブレーキマスターシリンダー米NHTSA
ZVW30 2014年式ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド)米NHTSA
ZVW30 2011年式走行中に電源が落ちる・システム停止駆動用バッテリー(HVバッテリー)米NHTSA
NHW20 2007年式321,800kmブレーキ警告灯点灯ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド)米NHTSA
ZVW30 2010年式ABS・横滑り警告灯点灯ブレーキブースター、ブレーキマスターシリンダー米NHTSA
ZVW30 2010年式ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド)、ブレーキマスターシリンダー米NHTSA
ZVW30 2010年式ABS・横滑り警告灯点灯ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド)米NHTSA
NHW20 2004年式水温警告灯・オーバーヒートパワーステアリング(ポンプ・モーター)米NHTSA
ZVW30 2013年式ブレーキ警告灯点灯、ABS・横滑り警告灯点灯ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド)米NHTSA
ZVW30 2010年式ハイブリッドシステム警告、警告灯が複数・全部つく、走行中に電源が落ちる・システム停止駆動用バッテリー(HVバッテリー)、インバーター(ハイブリッド)米NHTSA
NHW20 2009年式走行中に電源が落ちる・システム停止ヒューズ・リレー米NHTSA
ZVW30 2010年式走行中に電源が落ちる・システム停止インバーター(ハイブリッド)米NHTSA
NHW20 2007年式ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド)米NHTSA
ZVW30 2010年式インバーター(ハイブリッド)、スロットルボディ米NHTSA
NHW20 2008年式エンジンがかからない(セルが回らない)インバーター(ハイブリッド)米NHTSA
ZVW30 2010年式エンスト・走行中に止まるインバーター(ハイブリッド)米NHTSA
NHW20 2008年式エンスト・走行中に止まるメーターパネル・基板米NHTSA
ZVW30 2010年式ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド)米NHTSA
NHW20 2007年式ハイブリッドシステム警告ハイブリッド用ウォーターポンプ(インバーター冷却)米NHTSA
ZVW30 2010年式ハイブリッドシステム警告、エンスト・走行中に止まるインバーター(ハイブリッド)米NHTSA
ZVW30 2010年式走行中に電源が落ちる・システム停止、走行不能・走れないインバーター(ハイブリッド)、エンジン制御コンピューター米NHTSA
NHW11 2002年式パワーステアリング(ポンプ・モーター)米NHTSA
ZVW30 2012年式エンスト・走行中に止まるインバーター(ハイブリッド)米NHTSA
NHW20 2007年式パワーステアリング(ポンプ・モーター)米NHTSA
NHW11 2001年式ハンドルが激しく振動する・勝手に動くパワーステアリング(ポンプ・モーター)米NHTSA
NHW11 2002年式172,163kmステアリングインターミディエイトシャフト、パワーステアリング(ポンプ・モーター)米NHTSA
ZVW30 2010年式パワーステアリング(ポンプ・モーター)米NHTSA
NHW20 2004年式ハイブリッド用ウォーターポンプ(インバーター冷却)米NHTSA
NHW11 2002年式燃料タンク・サクションチューブ米NHTSA
NHW11 2002年式パワーステアリング(ポンプ・モーター)米NHTSA
NHW20 2004年式257,440kmハイブリッド用ウォーターポンプ(インバーター冷却)、DC-DCコンバーター米NHTSA
NHW20 2004年式257,440kmハイブリッド用ウォーターポンプ(インバーター冷却)、DC-DCコンバーター米NHTSA
NHW11 2001年式168,945kmハンドルが重いパワーステアリング(ポンプ・モーター)、ロアアーム・ブッシュ米NHTSA
NHW20 2007年式4,254kmハイブリッドシステム警告、走行中に電源が落ちる・システム停止、エンスト・走行中に止まる、バッテリー上がり・弱い燃料タンク・サクションチューブ米NHTSA
NHW11 2001年式エンジンがかからない(セルが回らない)クランク角センサー米NHTSA
NHW11 2002年式エンスト・走行中に止まるハイブリッドトランスアクスル米NHTSA
NHW20 2004年式ブレーキの効きが悪い・ペダルが深い、エンスト・走行中に止まるパワーステアリング(ポンプ・モーター)米NHTSA
NHW20 2004年式エンジン制御コンピューター米NHTSA

費用は事例に書かれていた金額です。車両の状態・地域・工場で変わります。「—」は記載なし。

出典

「自動車不具合情報ホットライン」(国土交通省)(https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/opn.html)を加工して作成

本文は各サイトから引用していません。事例の事実(車種・症状・原因・費用)だけを集計しています。

監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-12 更新日:2026-09-12

本ページは全国の整備事例の集計と当社の経験に基づく「疑う順」です。原因の確定は必ず点検で行ってください。修理費は事例の中央値と幅で、車両の状態・地域・工場により異なります。