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トヨタエンジン 30系 1.8L ハイブリッド

プリウス(30系)で警告灯が複数・全部つく

整備士のひとこと(監修:株式会社たま)

警告灯が全部ついたら、まず「ブレーキの踏み応えが変わったか」を聞く。変わっていればアクチュエータかブースター。変わっていなければ補機バッテリーの電圧を先に測る。

まず疑うのはブレーキアクチュエータ、次にブレーキブースター(ブースターポンプ)です。30系で警告灯が一斉につく事例は、ほとんどがブレーキ系の油圧を作る装置の不具合で、ブレーキの効きの変化を伴います。ABSセンサーの断線や圧力センサーの例が少数。補機バッテリーの弱りでも一斉点灯しますが、その場合はエンジンをかけ直すと消えることが多いのが見分けどころです。

全国の整備事例9件を集計海外の事例 23件(別集計)

疑う順

1位ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド)4件 44%
見分け方(自分で確認できること)
ブレーキ・ABS・スリップ・マスターウォーニングが一度につき、ブザーが鳴る。同時にペダルが硬い、または効きが甘い。
放置するとどうなる
効かない状態が突然来ます。すぐ止めて連絡を。
修理費の目安
費用の記載がある事例が少ないため、目安は載せていません
出やすい年式・距離
2010〜2013年式、走行 110,656〜249,340km(中央値 243,484km)。走行距離20万km超に集中。
2位ブレーキブースター3件 33%
見分け方(自分で確認できること)
一斉点灯の直前に、ブレーキの奥の作動音が増えていた。ペダルが板のように硬い。
放置するとどうなる
倍力が効かず止まりにくくなります。
修理費の目安
費用の記載がある事例が少ないため、目安は載せていません
出やすい年式・距離
2009〜2012年式、走行 178,880〜232,000km(中央値 200,000km)。20万km前後に多い傾向。
3位ABSセンサー(車速センサー)1件 11%
見分け方(自分で確認できること)
雪道のあとなど、ABSと横滑りの灯が点きっぱなし。配線の断線で一斉点灯した例があります。
放置するとどうなる
ABSが働きません。
修理費の目安
費用の記載がある事例が少ないため、目安は載せていません
4位ブレーキペダルストロークセンサー・圧力センサー1件 11%
見分け方(自分で確認できること)
ペダルの圧力を読むセンサーの不良で、ABS・サイドブレーキ・横滑りの警告灯が同時に点き、ペダルが重くなった例があります。
修理費の目安
費用の記載がある事例が少ないため、目安は載せていません

確定は点検で。故障コードを読めば、どの系統の警告かはすぐ分かります。

よくある質問

エンジンをかけ直したら消えた。もう大丈夫?
補機バッテリーの弱りなら消えることがありますが、ブレーキ系の記録は残っています。一度診断機で読んでもらってください。
走って大丈夫?
ブレーキの踏み応えが変わっているなら走らないでください。変わっていなくても、その日のうちに点検を。

海外仕様との違い

生産工場は国内向けと同じ

海外向けも日本製(堤(愛知))で、エンジンやハイブリッド機構などの主要部品は国内向けと共通です。米国の申告データに付くVIN11,161件のうち97%が日本製を示す「J」始まりでした。

  • 米国向けプリウスも日本(堤工場)製で、HVバッテリー・インバーター・ブレーキアクチュエータ・EGRといった主要部品は国内向けと同じです。
  • 違うのは燃料(米国はE10ガソリン)、排ガス規制、走行距離の伸び方(長距離通勤や配車サービスで距離が伸びやすい)と気候です。
  • 国内では走行距離が伸びる前に中古輸出される車が多く、距離が伸びてから出る持病(例: 30系のヘッドガスケット)は海外の申告で先に目立ちます。国内でも距離が伸びた車では同じ見方が要ります。
  • 米国は申告の窓口(NHTSA)と大きなオーナー掲示板があるため件数が多く出ます。件数の多さ=壊れやすさではありません。

出典

「自動車不具合情報ホットライン」(国土交通省)(https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/opn.html)を加工して作成

本文は各サイトから引用していません。事例の事実(車種・症状・原因・費用)だけを集計しています。

監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-11 更新日:2026-09-11

本ページは全国の整備事例の集計と当社の経験に基づく「疑う順」です。原因の確定は必ず点検で行ってください。修理費は事例の中央値と幅で、車両の状態・地域・工場により異なります。