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トヨタエンジン 30系 1.8L ハイブリッド

プリウス(30系)で警告灯が複数・全部つく

走行を控えて点検
1位ブレーキアクチュエータ33%2位ブレーキブースター25%3位スマートキーの電池8%
整備工場のひとこと(監修:株式会社たま)

警告灯が全部ついたら、まず「ブレーキの踏み応えが変わったか」を聞く。変わっていればアクチュエータかブースター。変わっていなければ補機バッテリーの電圧を先に測る。

まず疑うのはブレーキアクチュエータ、次にブレーキブースター(ブースターポンプ)です。30系で警告灯が一斉につく事例は、ほとんどがブレーキ系の油圧を作る装置の不具合で、ブレーキの効きの変化を伴います。ABSセンサーの断線や圧力センサーの例が少数。補機バッテリーの弱りでも一斉点灯しますが、その場合はエンジンをかけ直すと消えることが多いのが見分けどころです。

全国の整備事例12件を集計海外の事例 23件(別集計)

疑う順

修理費の目安は、費用の記載がある事例が3件以上集まった部品にだけ載せています。

1位ブレーキアクチュエータ4件 33%
見分け方(自分で確認できること)
ブレーキ・ABS・スリップ・マスターウォーニングが一度につき、ブザーが鳴る。同時にペダルが硬い、または効きが甘い。
放置するとどうなる
効かない状態が突然来ます。すぐ止めて連絡を。
出やすい年式・距離
2010〜2013年式、走行 110,656〜249,340km(中央値 243,484km)。走行距離20万km超に集中。
2位ブレーキブースター3件 25%
見分け方(自分で確認できること)
一斉点灯の直前に、ブレーキの奥の作動音が増えていた。ペダルが板のように硬い。
放置するとどうなる
倍力が効かず止まりにくくなります。
出やすい年式・距離
2009〜2012年式、走行 178,880〜232,000km(中央値 200,000km)。20万km前後に多い傾向。

その他の事例(各1件): スマートキーの電池、駆動用バッテリー(HVバッテリー)、ハイブリッドコンピューター(HV ECU)

確定は点検で。故障コードを読めば、どの系統の警告かはすぐ分かります。

よくある質問

エンジンをかけ直したら消えた。もう大丈夫?
補機バッテリーの弱りなら消えることがありますが、ブレーキ系の記録は残っています。一度診断機で読んでもらってください。
走って大丈夫?
ブレーキの踏み応えが変わっているなら走らないでください。変わっていなくても、その日のうちに点検を。

海外仕様との違い

生産工場は国内向けと同じ

海外向けも日本製(堤(愛知))で、エンジンやハイブリッド機構などの主要部品は国内向けと共通です。

くわしく(燃料・規制・使い方の違い)
  • 米国向けプリウスも日本(堤工場)製で、HVバッテリー・インバーター・ブレーキアクチュエータ・EGRといった主要部品は国内向けと同じです。
  • 違うのは燃料(米国はE10ガソリン)、排ガス規制、走行距離の伸び方(長距離通勤や配車サービスで距離が伸びやすい)と気候です。
  • 国内では走行距離が伸びる前に中古輸出される車が多く、距離が伸びてから出る持病(例: 30系のヘッドガスケット)は海外の申告で先に目立ちます。国内でも距離が伸びた車では同じ見方が要ります。
  • 米国は申告の窓口(NHTSA)と大きなオーナー掲示板があるため件数が多く出ます。件数の多さ=壊れやすさではありません。

事例(こうだったから、こうして直った)

集めた事例を1件ずつ。年式・距離・症状の組み合わせと、原因・交換した部品、費用、出典です。文章は引用せず、事実だけを載せています。

他にこんな症状はありますか? 当てはまるものを押すと、事例が絞られて、その組み合わせで多かった部品が出ます。

型式・年式走行他の症状原因・交換した部品費用出典
ZVW30 2012年式240,000kmブレーキの効きが悪い・ペダルが深いブレーキブースター—国交省
ZVW30 2014年式242,667kmブレーキ警告灯点灯、ABS・横滑り警告灯点灯、ブレーキの効きが悪い・ペダルが深いブレーキアクチュエータ—国交省
ZVW30 2011年式54,080kmブレーキ警告灯点灯、ABS・横滑り警告灯点灯、ブレーキの効きが悪い・ペダルが深いブレーキアクチュエータ—国交省
ZVW30 2009年式244,300kmブレーキの効きが悪い・ペダルが深いブレーキアクチュエータ—国交省
ZVW30 2010年式173,600kmブレーキ警告灯点灯、ブレーキの効きが悪い・ペダルが深いブレーキブースター—国交省
ZVW30 2009年式200,000kmブレーキ警告灯点灯、ブレーキの効きが悪い・ペダルが深いブレーキブースター—国交省
ZVW30 2012年式251,500kmブレーキの効きが悪い・ペダルが深いブレーキアクチュエータ—国交省
ZVW30 2009年式104,800kmブレーキ警告灯点灯、ブレーキの効きが悪い・ペダルが深いABSセンサー(車速センサー)—国交省
ZVW30 2010年式—走行中に電源が落ちる・システム停止ハイブリッドコンピューター(HV ECU)—国交省
ZVW30 2010年式1,800km—スマートキーの電池—国交省
ZVW30 2009年式—ABS・横滑り警告灯点灯、ブレーキの効きが悪い・ペダルが深いブレーキペダルストロークセンサー・圧力センサー—国交省
ZVW30—ハイブリッドシステム警告駆動用バッテリー(HVバッテリー)24,310円整備ブログ
海外の事例 23件を見る
型式・年式走行他の症状原因・交換した部品費用出典
ZVW30 2015年式—ブレーキ警告灯点灯、ABS・横滑り警告灯点灯ブレーキアクチュエータ—米NHTSA
ZVW30 2011年式——ブレーキブースター—米NHTSA
ZVW30 2014年式127,111kmブレーキの効きが悪い・ペダルが深い、ブレーキ警告灯点灯ブレーキアクチュエータ—米NHTSA
ZVW30 2013年式64,360km—ブレーキアクチュエータ—米NHTSA
ZVW30 2012年式—ハイブリッドシステム警告ブレーキアクチュエータ—米NHTSA
ZVW30 2012年式247,786kmブレーキの効きが悪い・ペダルが深い、ブレーキ警告灯点灯、ABS・横滑り警告灯点灯ブレーキアクチュエータ—米NHTSA
ZVW30 2011年式222,042kmブレーキの効きが悪い・ペダルが深いブレーキアクチュエータ、ブレーキマスターシリンダー—米NHTSA
ZVW30 2013年式——ブレーキブースター—米NHTSA
ZVW30 2015年式——ブレーキブースター—米NHTSA
ZVW30 2013年式——ブレーキアクチュエータ—米NHTSA
ZVW30 2010年式—走行不能・走れないブレーキアクチュエータ—米NHTSA
ZVW30 2011年式—ブレーキ警告灯点灯、ABS・横滑り警告灯点灯、タイヤ空気圧警告灯点灯ブレーキアクチュエータ—米NHTSA
ZVW30 2010年式——ブレーキブースター—米NHTSA
ZVW30 2011年式214,034km—ブレーキアクチュエータ—米NHTSA
ZVW30 2010年式—ブレーキの効きが悪い・ペダルが深い、ABS・横滑り警告灯点灯ブレーキブースター、ABS・ブレーキ制御コンピューター、エンジン制御コンピューター—米NHTSA
ZVW30 2011年式——ブレーキブースター—米NHTSA
ZVW30 2010年式——ブレーキアクチュエータ—米NHTSA
ZVW30 2010年式—ハイブリッドシステム警告、走行中に電源が落ちる・システム停止、加速しない・パワーが出ない駆動用バッテリー(HVバッテリー)、インバーター(ハイブリッド)—米NHTSA
ZVW30 2012年式—エンスト・走行中に止まる駆動用バッテリー(HVバッテリー)—米NHTSA
ZVW30 2011年式——ブレーキアクチュエータ—米NHTSA
ZVW30 2010年式—走行不能・走れないインバーター(ハイブリッド)—米NHTSA
ZVW30 2010年式—意図しない急加速(申告)ブレーキパッド—米NHTSA
ZVW30 2010年式—ブレーキの効きが悪い・ペダルが深い、走行不能・走れないブレーキマスターシリンダー—米NHTSA

費用は事例に書かれていた金額です。車両の状態・地域・工場で変わります。「—」は記載なし。

出典

「自動車不具合情報ホットライン」(国土交通省)(https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/opn.html)を加工して作成

本文は各サイトから引用していません。事例の事実(車種・症状・原因・費用)だけを集計しています。

監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-11 更新日:2026-09-13

本ページは全国の整備事例の集計と当社の経験に基づく「疑う順」です。原因の確定は必ず点検で行ってください。修理費は事例の中央値と幅で、車両の状態・地域・工場により異なります。