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トヨタ

ハイエース バンで塗装の剥がれ・浮き

この症例は「特殊事例」です。修理で直す故障というより、製造上の不具合として国土交通省などへの申告が多い事象を整理しています。

様子を見ながら点検
1位塗装83%2位ボディパネル・車体13%3位スライドドアローラー・レール4%

まず挙がるのは塗装そのものの剥がれ・浮きで、申告の大半を占めます。次にボディパネル・車体側のサビや腐食、少数ながらスライドドアのローラー・レール周りからの塗膜の傷みが続きます。ハイエース バンのこの症状は、修理で直す故障というより、製造上の不具合として国の窓口に寄せられている事象が中心です。ここでは「どんな申告が多いか」と、ご自身の車で同じことが起きていないかを見分ける手がかりを整理します。

全国の整備事例19件を集計
エンジン別に見る1KD 3.0L ディーゼル12件

疑う順

修理費の目安は、費用の記載がある事例が3件以上集まった部品にだけ載せています。

1位塗装19件 83%
見分け方(自分で確認できること)
ルーフやボンネット、バックドアなど、上を向いている面を明るい場所で斜めから見てください。塗装の下が白っぽく浮いている、爪の先ほどの点から皮がめくれるように広がっている、指で軽くなぞると段差を感じる、といった見え方が多いです。飛び石のような一点の傷から広がったのか、傷がないところから面で浮いてきたのかを分けて覚えておくと、相談のときに伝えやすくなります。写真を日付つきで残しておくのもおすすめです。
放置するとどうなる
塗膜がめくれた部分は鉄板がむき出しになり、雨や融雪剤で錆が進みます。範囲が広がるほど補修する面積も増えます。
出やすい年式・距離
2011〜2015年式、走行 57,240〜135,790km(中央値 85,000km)。初度登録から年数が経った個体、走行距離が伸びた個体で申告が目立ちます。
2位ボディパネル・車体3件 13%
見分け方(自分で確認できること)
塗装の浮きの下を軽く押してみて、ぶよぶよする、ポコポコと薄い音がするときは、鉄板側が痩せているサインです。ドアの下端、タイヤハウスの内側、荷室の床のフチ、スライドドアの下のレール付近など、水や砂が溜まりやすいところを見てください。茶色い筋が垂れた跡があれば手がかりになります。
放置するとどうなる
穴が開くほど進むと、塗るだけでは戻らず板金や部品交換が必要になります。雨漏りの原因になることもあります。
出やすい年式・距離
2012〜2019年式、走行 80,660〜132,420km(中央値 118,100km)。年数が経った個体、走行距離が伸びた個体で見られます。

その他の事例(各1件): スライドドアローラー・レール

ここに挙げたのは、申告として多い事象の整理です。同じ見た目でも、塗装だけの問題か、鉄板側まで進んでいるかは車ごとに違います。確定は点検で。

よくある質問

塗装が浮いていますが、そのまま乗って大丈夫ですか。
走行そのものに支障が出る症状ではありません。ただし塗膜がめくれた部分は錆が進みやすいので、範囲が広がる前に見てもらってください。押してぶよぶよする、穴が見えるといった場合は早めの相談をおすすめします。
車検は通りますか。
塗装の剥がれや浮きだけで不合格になるものではありません。ただし錆が進んで鉄板に穴が開いている、部品がぐらつくといった状態になると、保安基準にかかわる指摘を受けることがあります。
メーカーの保証や無償の対応は受けられますか。
車ごとの状態と経過年数によります。まずは購入した販売店に現車を見せて相談してください。納得のいく説明が得られないときは、メーカーのお客様相談窓口、さらに国土交通省の自動車不具合情報ホットラインに情報を寄せるという流れがあります。同じ申告が集まることが次の判断につながります。
自分で塗ってしまってもいいですか。
目立たなくはなりますが、浮いている塗膜や下の錆を残したまま上から塗ると、後で広がる原因になります。相談する予定があるなら、手を入れる前の状態を写真に残しておいてください。

事例(こうだったから、こうして直った)

集めた事例を1件ずつ。年式・距離・症状の組み合わせと、原因・交換した部品、費用、出典です。文章は引用せず、事実だけを載せています。

型式・年式走行他の症状原因・交換した部品費用出典
TRH200 2021年式71,300km塗装、ボディパネル・車体国交省
KDH206 2015年式58,200km塗装国交省
TRH200 2011年式塗装国交省
KDH201 2015年式76,000km塗装国交省
TRH200 2015年式106,400km塗装国交省
KDH201 2015年式184,454km塗装国交省
TRH211 2011年式53,715km塗装国交省
KDH201 2012年式135,700km塗装国交省
TRH216 2015年式69,000km塗装国交省
KDH206 2012年式111,055km塗装国交省
KDH201 2011年式100,000kmボディパネル・車体、塗装国交省
KDH201 2012年式118,100km塗装、ボディパネル・車体国交省
KDH201 2011年式134,700km塗装国交省
TRH200 2012年式136,000km塗装、ボディパネル・車体国交省
KDH206 2012年式77,000kmスライドドアローラー・レール、塗装国交省
KDH206 2011年式93,000km塗装国交省
KDH201 2011年式70,900km塗装国交省
TRH211 2013年式65,000km塗装国交省
KDH206 2013年式55,000km塗装国交省

費用は事例に書かれていた金額です。車両の状態・地域・工場で変わります。「—」は記載なし。

出典

「自動車不具合情報ホットライン」(国土交通省)(https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/opn.html)を加工して作成

本文は各サイトから引用していません。事例の事実(車種・症状・原因・費用)だけを集計しています。

監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-12 更新日:2026-09-12

本ページは全国の整備事例の集計と当社の経験に基づく「疑う順」です。原因の確定は必ず点検で行ってください。修理費は事例の中央値と幅で、車両の状態・地域・工場により異なります。