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日産

エクストレイルの故障・持病

エクストレイルは2000年から続くSUVで、集めた事例は203件。エンジン別ではMR20DD(2.0Lガソリン)が97件と最も多く、ハイブリッドのMR20-RM31が40件、初代のQR20DEが29件と続きます。ディーゼルのM9R(2.0L)は18件、QR25DE(2.5L)は7件、4代目のKR15DDT(1.5L)は5件で、こちらはまだ事例が少ない段階です。全体で見るとCVT(無段変速機)が69件・34%と突出しており、ここでは整備工場の目線で、エンジンごとに「何から疑うか」を整理します。

型式・エンジンを選ぶと、その車の持病・症例・多い故障に切り替わります。

イラストはイメージです

症状から見る

この車種の監修済み症例はまだありません。

エンジンを問わず出るもの

全203件の中でCVT(無段変速機)が69件・34%と最も多く、これはMR20DDとMR20-RM31の両方から積み上がった数字です。事例の走行距離は5万km前後、年式は2014〜2016年式に寄っており、加速しない・パワーが出ない、走行中のハンドル・車体の振動として出ます。症状全体でも回転だけ上がって進まない(滑り)が12件、変速ショック・ギクシャクが13件、ギアが入らない・動かないが10件と、この系統がまとまって並びます。

次はオルタネーター(発電機)の17件・8%。事例の走行距離は6万km前後で、年式は2001〜2022年式と全世代にまたがっています。以下、エアコンコンプレッサーが8件、ボディパネル・車体が7件、スロットルボディが7件、配線・コネクタ(断線・接触不良)が7件と続きます。

距離が伸びた車ではスロットルボディ(9万km前後)、スパイラルケーブル(9万km前後)が挙がってきます。ほかにクランク角センサーが6件、ハブベアリングが5件、燃料タンク・サクションチューブ(燃料を吸い上げる管)が4件。燃料漏れ・燃料の匂いを感じたら、この最後の一つも候補です。

中古で買うとき・長く乗るときに見るところ

中古を見るなら、まずCVTです。事例が5万km前後・2014〜2016年式に寄っているので、走行距離が浅いからといって見送る理由にはなりません。試乗して、加速で回転だけ上がる感じがないか、変速でギクシャクしないか、車体に振動が出ないかを確かめておくと判断材料になります。

次に電気まわり。オルタネーターが17件と世代をまたいで挙がっているので、始動性やバッテリーの弱りが気になるなら発電側も一緒に見ます。2代目のM9RやQR25DEでは錆・腐食と塗装の剥がれ・浮きが上位に入っており、下回りとパネルの継ぎ目は必ずのぞいておきたいところです。

長く乗る場合は、9万km前後で挙がっているスロットルボディとスパイラルケーブル、燃料漏れ・燃料の匂いにつながる燃料タンク・サクションチューブを頭に入れておくと、症状が出たときの当たりが早くなります。ここに挙げたのはあくまで事例の集計から見える傾向で、同じ症状でも原因が別のことはあります。確定は点検で。

この車で多い故障(部品別)

集めた整備事例235件のうち、どの部品が原因・交換になったかの割合です。走っている台数あたりの故障率ではありません。

  • CVT(無段変速機)84件 36%
    主な症状: 加速しない・パワーが出ない走行50,000km前後で多い
  • オルタネーター(発電機)18件 8%
    主な症状: 走行不能・走れない走行70,000km前後で多い
  • エアコンコンプレッサー8件 3%
    主な症状: エンスト・走行中に止まる走行50,000km前後で多い
  • ボディパネル・車体7件 3%
    主な症状: 錆・腐食走行30,000km前後で多い
  • スロットルボディ7件 3%
    主な症状: エンスト・走行中に止まる走行90,000km前後で多い
  • 配線・コネクタ(断線・接触不良)7件 3%
    主な症状: 加速しない・パワーが出ない走行30,000km前後で多い
  • クランク角センサー6件 3%
    主な症状: エンスト・走行中に止まる走行70,000km前後で多い
  • クラッチ5件 2%
    主な症状: 変速ショック・ギクシャク走行70,000km前後で多い
  • ハブベアリング5件 2%
    主な症状: 車の下・床下からの異音走行50,000km前後で多い
  • クリアランスソナー5件 2%
    主な症状: 運転支援の誤作動・誤警報走行40,000km前後で多い

監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-12