セレナでブレーキ警告灯点灯
まず疑うのはブレーキアクチュエータ(ハイブリッド車でブレーキの油圧を電子制御する装置)です。セレナで「ブレーキ警告灯が点いた」という訴えでは、ここが最も多く挙がっています。次にABSユニット、そしてオルタネーター(発電機)と続き、少数でテールランプ、ABS・ブレーキ制御コンピューターも挙がっています。同じ警告灯でも、ペダルの感触が変わったか、ほかの警告灯も一緒に点いたかで見る方向が変わります。
疑う順
修理費の目安は、費用の記載がある事例が3件以上集まった部品にだけ載せています。
- 見分け方(自分で確認できること)
- ブレーキ警告灯やABSの表示が同時に点き、ペダルを踏んだときの感触がいつもと違う、という出方が多いです。踏み始めが硬い、または奥で急に効く、停車直前にカクンと来る、ブレーキを踏むたびにモーターのような作動音が長く続く、といった変化を見てください。走り出してしばらくすると点灯する、エンジンを切って掛け直すと一度消える、というのも手がかりです。
- 放置するとどうなる
- ブレーキの効き方が安定しないまま走ることになり、止まるまでの距離が伸びることがあります。警告が出たままでは運転支援の機能も働かなくなることがあります。
- 出やすい年式・距離
- 2016〜2018年式、走行 23,800〜106,311km(中央値 50,145km)。ハイブリッド系を積んだ世代で、走行距離が伸びた個体に多く挙がっています。
- 見分け方(自分で確認できること)
- ブレーキ警告灯とABSの警告灯がセットで点く、滑りやすい路面でもないのにペダルに「ガガガ」という振動が返る、といった出方です。低速で動き出したときだけ点灯する、段差を越えたあとに点く、という訴えもあります。ペダルの踏み応え自体は普段どおりというケースもあります。
- 放置するとどうなる
- 急な場面で車の向きが乱れやすくなります。制御が止まったまま乗り続けると、ほかのブレーキ部品にも負担がかかります。
- 出やすい年式・距離
- 2016〜2018年式、走行 36,324〜75,400km(中央値 50,000km)。走行距離が伸びた個体で目立ちます。
- 見分け方(自分で確認できること)
- ブレーキの警告灯だけでなく、バッテリーの形をした警告灯も一緒に点いていないか見てください。ヘッドライトが暗く感じる、アイドリングでライトがちらつく、パワーウィンドウの動きが鈍い、エアコンの風量を上げると症状が強くなる、といった「電気が足りない」サインが手がかりです。電圧が下がると、ブレーキ関係の制御が先に警告を出すことがあります。
- 放置するとどうなる
- 充電が追いつかなくなり、走行中に電気が足りなくなって止まることがあります。バッテリーを弱らせる原因にもなります。
- 出やすい年式・距離
- 2011〜2013年式、走行 27,800〜83,200km(中央値 60,134km)。初度登録から年数が経った個体、走行距離が伸びた個体に多い傾向です。
- 見分け方(自分で確認できること)
- 後ろの灯火が切れていると、球切れ警告と一緒にブレーキ関係の表示が出ることがあります。夜、壁や車庫の扉に映る光で左右の明るさをくらべる、誰かに見てもらってブレーキを踏んだときの点灯を確認する、という方法で分かります。
- 放置するとどうなる
- 後続車に減速が伝わりにくくなります。灯火の不点灯は整備不良として扱われます。
その他の事例(各1件): ABS・ブレーキ制御コンピューター
ここに挙げたのは疑う順番と見分け方の目安です。同じブレーキ警告灯でも、点いている理由は車ごとに違います。点いた絵柄、ほかに一緒に点いた警告灯、ペダルの感触の変化を伝えたうえで、確定は点検で。
よくある質問
- 警告灯が点いたまま走って大丈夫ですか。
- ペダルの感触が普段どおりでも、まずは安全な場所に停めて確認してください。踏み応えが変わった、スーッと奥まで入る、複数の警告灯が同時に点いた、というときは自走を続けず、レッカーや出張点検の相談をおすすめします。
- エンジンを切って掛け直したら消えました。放っておいていいですか。
- 消えても、記録は車のコンピューターに残っていることが多いです。同じ条件でまた点くことが多いので、点いたときの状況をメモして早めに点検を受けてください。
- この状態で車検は通りますか。
- ブレーキやABSの警告灯が点いたままでは通りません。灯火の不点灯も同じです。検査の前に手当てが必要になります。
- 修理にはどのくらいかかりますか。
- 警告の出どころによって変わります。灯火や配線で済むこともあれば、部品の手配に日数がかかることもあります。まず点検で切り分けたうえで見通しをお伝えします。
事例(こうだったから、こうして直った)
集めた事例を1件ずつ。年式・距離・症状の組み合わせと、原因・交換した部品、費用、出典です。文章は引用せず、事実だけを載せています。
他にこんな症状はありますか? 当てはまるものを押すと、事例が絞られて、その組み合わせで多かった部品が出ます。
| 型式・年式 | 走行 | 他の症状 | 原因・交換した部品 | 費用 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| GFC27 2017年式 | 83,000km | — | ABSユニット | — | 国交省 |
| GC27 2017年式 | 64,000km | ABS・横滑り警告灯点灯 | ABSユニット、ABS・ブレーキ制御コンピューター | — | 国交省 |
| GFC27 2018年式 | 131,300km | — | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| HFC27 2021年式 | 84,600km | 運転支援の誤作動・誤警報 | ミリ波レーダー | — | 国交省 |
| GFC27 2018年式 | 70,313km | — | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| GFC27 2016年式 | 50,000km | ABS・横滑り警告灯点灯 | ABSユニット | — | 国交省 |
| GFC27 2017年式 | 38,310km | — | ABSユニット | — | 国交省 |
| GFC27 2017年式 | 71,000km | — | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| HC27 2020年式 | 80,000km | 部品の破損・脱落 | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| GFC27 2018年式 | 26,600km | ブレーキの効きが悪い・ペダルが深い | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| GFC27 2017年式 | 69,391km | — | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| GFC27 2016年式 | 76,800km | 運転支援の誤作動・誤警報 | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| GFC27 2017年式 | 75,134km | — | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| GFC27 2017年式 | 34,322km | 運転支援の誤作動・誤警報 | ホイール | — | 国交省 |
| GFC27 2017年式 | 64,000km | — | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| GFC27 2016年式 | 48,745km | — | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| HC27 2018年式 | 28,545km | 部品の破損・脱落 | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| GC27 2018年式 | 35,000km | ABS・横滑り警告灯点灯 | ABSユニット | — | 国交省 |
| GFC27 2017年式 | 84,809km | — | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| HFC27 2018年式 | 41,000km | 意図しない急加速(申告) | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド)(未解決) | — | 国交省 |
| GC27 2018年式 | 37,600km | — | テールランプ | — | 国交省 |
| GFC27 2016年式 | 44,700km | 部品の破損・脱落 | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| GC27 2016年式 | 22,000km | エンジン警告灯(チェックランプ)点灯 | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| GC27 2017年式 | 109,778km | ABS・横滑り警告灯点灯 | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| GC27 2017年式 | 50,145km | — | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| GFC27 2016年式 | 63,105km | 部品の破損・脱落 | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| GFC27 2020年式 | 20,900km | 部品の破損・脱落 | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| GFC27 2018年式 | 38,750km | — | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| GFC27 2017年式 | 32,721km | — | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| GFNC27 2016年式 | 45,188km | — | テールランプ | — | 国交省 |
| GFC27 2016年式 | 104,000km | — | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| GFC27 2017年式 | 33,800km | — | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| GFC27 2017年式 | 31,000km | — | 配線・コネクタ(断線・接触不良) | — | 国交省 |
| GFC27 2017年式 | 120,000km | — | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| GFC27 2019年式 | 25,000km | — | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| GFC27 2016年式 | 29,900km | — | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| GFC27 2018年式 | 14,621km | — | ブレーキアクチュエータ(ハイブリッド) | — | 国交省 |
| HFC26 2013年式 | 53,000km | エンジンからガラガラ・カラカラ音、バッテリー警告灯点灯 | オルタネーター(発電機) | — | 国交省 |
| GFC27 2016年式 | 24,000km | — | ブレーキパッド(未解決) | — | 国交省 |
| C26 2012年式 | 76,000km | キュルキュル音(ベルト鳴き)、部品の破損・脱落、バッテリー警告灯点灯、水温警告灯・オーバーヒート | オルタネーター(発電機) | — | 国交省 |
| FC26 2012年式 | 88,000km | エンジンからの異音(冷間時)、バッテリー警告灯点灯、アイドリングストップしない・警告、発煙(煙が出る) | オルタネーター(発電機) | — | 国交省 |
| FC26 2012年式 | 60,134km | 車の下・床下からの異音、バッテリー警告灯点灯、エンジンからカンカン・ノッキング音、水温警告灯・オーバーヒート、白煙が出る | オルタネーター(発電機) | — | 国交省 |
| FC26 2011年式 | 11,000km | バッテリー警告灯点灯、水温警告灯・オーバーヒート | オルタネーター(発電機) | — | 国交省 |
費用は事例に書かれていた金額です。車両の状態・地域・工場で変わります。「—」は記載なし。
自分で直す人向け: 部品を探す
1位の部品名で検索します。適合は型式・類別で必ず確認してください。
出典
- 国土交通省 自動車不具合情報ホットライン(43件)
「自動車不具合情報ホットライン」(国土交通省)(https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/opn.html)を加工して作成
本文は各サイトから引用していません。事例の事実(車種・症状・原因・費用)だけを集計しています。
監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-12 更新日:2026-09-12
本ページは全国の整備事例の集計と当社の経験に基づく「疑う順」です。原因の確定は必ず点検で行ってください。修理費は事例の中央値と幅で、車両の状態・地域・工場により異なります。
