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ホンダ

フィットで回転だけ上がって進まない(滑り)

早めに点検
1位CVT(無段変速機)65%2位クラッチ24%3位DCT(デュアルクラッチ変速機)6%

まず疑うのはCVT(無段変速機)です。アクセルを踏むと回転だけ上がって速度がついてこない、登り坂でスーッと力が抜ける、という出方が代表的です。次に疑うのはクラッチ(マニュアル車やクラッチを持つ変速機の車)で、同じ「滑り」でも踏み方や音の出方が違います。フィットでは、この症状の申告はCVT関連が大半を占めています。

全国の整備事例17件を集計

疑う順

修理費の目安は、費用の記載がある事例が3件以上集まった部品にだけ載せています。

1位CVT(無段変速機)11件 65%
見分け方(自分で確認できること)
停止から発進するとき、アクセルの踏み込みに対してエンジンの音だけが先に高くなり、速度が遅れてついてくる。登り坂や追い越しでとくに分かりやすいです。走り出しに小さなガタつきや、ベルトが滑るような連続した音を感じることもあります。シフトの警告表示やエンジン警告灯が一緒に点く場合は、その絵柄を覚えておいてください。オイル交換をしばらくしていない、という記憶も手がかりになります。
放置するとどうなる
滑りが続くと内部の摩耗が進み、症状が出る範囲が広がります。最終的に前に進まなくなり、自走できないことがあります。修理の範囲も広がりやすいです。
出やすい年式・距離
2002〜2011年式、走行 14,000〜160,000km(中央値 74,214km)。初度登録から年数が経った個体、走行距離が伸びた個体に多い傾向です。
2位クラッチ4件 24%
見分け方(自分で確認できること)
マニュアル車で、クラッチペダルをつないだのにエンジン回転だけ上がる。とくに高いギアや登り坂で顕著です。ペダルのつながる位置が以前より上のほうになった、室内に焦げたような匂いが入ってくる、といった変化も手がかりになります。半クラッチの時間が長い運転が続いた後に出やすいです。
放置するとどうなる
滑ったまま使うと摩擦面の減りが早まり、つながらなくなって発進できなくなります。熱で周辺の部品まで傷めることがあります。
出やすい年式・距離
2014〜2017年式、走行 81,154〜124,560km(中央値 90,000km)。年式が比較的新しい個体でも、走行距離が伸びたものに見られます。

その他の事例(各1件): DCT(デュアルクラッチ変速機)、テールランプ

ここに挙げたのは、症状から絞り込むための疑う順番です。同じ「滑り」でも、原因になっている箇所は車ごとに違います。確定は点検で。

よくある質問

このまま走っても大丈夫ですか
短い距離でも、滑りを感じながら走ると内部の摩耗が進みます。回転だけ上がって速度が出ない状態が続くなら、無理に高速道路や長い登り坂を使わず、早めに見てもらってください。動かなくなる前に相談するほうが、結果的に修理の範囲が狭く済みます。
オイルを替えれば直りますか
油の状態が関係していることはありますが、すでに滑りが出ている場合は、交換だけで元に戻るとは限りません。まず状態を見てから、交換で様子を見るか、内部の点検に進むかを決める流れになります。自己判断で市販の添加剤を入れるのは避けてください。
車検は通りますか
変速機の滑りそのものは検査の項目ではありませんが、走行に支障が出ていれば整備が必要です。ランプの不点灯は保安基準に関わるので、点いていない箇所があれば直してからの受検になります。
直るまでどのくらいかかりますか
確認だけなら短時間で済みます。どこまで手を入れるかによって日数も部品の手配も変わるため、まず点検の結果を聞いてから見通しを立てるのが確実です。

事例(こうだったから、こうして直った)

集めた事例を1件ずつ。年式・距離・症状の組み合わせと、原因・交換した部品、費用、出典です。文章は引用せず、事実だけを載せています。

他にこんな症状はありますか? 当てはまるものを押すと、事例が絞られて、その組み合わせで多かった部品が出ます。

型式・年式走行他の症状原因・交換した部品費用出典
GP5 2015年式90,000kmギアが入らない・動かないクラッチ国交省
GP5 2014年式178,000km焦げ臭い・ゴム臭いDCT(デュアルクラッチ変速機)国交省
GP5 2017年式78,942kmハイブリッドシステム警告クラッチ国交省
GP5 2014年式133,200kmクラッチ国交省
GP5警告灯点灯(種類不明)、走行不能・走れないクラッチ国交省
GE6 2013年式90,000km変速ショック・ギクシャク、ギアが入らない・動かないCVT(無段変速機)国交省
GP5 2013年式21,167km走行不能・走れないテールランプ国交省
GD1 2004年式170,000km走行不能・走れないCVT(無段変速機)国交省
GD1 2003年式14,000kmCVT(無段変速機)国交省
GD1 2004年式160,000km走行中のハンドル・車体の振動CVT(無段変速機)国交省
GD1 2007年式45,400kmCVT(無段変速機)(未解決)国交省
GD1 2005年式74,214kmギアが入らない・動かないCVT(無段変速機)国交省
GP1 2011年式100km警告灯点灯(種類不明)、加速しない・パワーが出ないCVT(無段変速機)国交省
GD1 2006年式65,400km加速しない・パワーが出ないCVT(無段変速機)国交省
GD1 2001年式144,500kmアイドリング不調・振動CVT(無段変速機)国交省
GD1 2002年式70,000km発進時のジャダー・ガクガクCVT(無段変速機)国交省
GD1 2002年式108,960km変速ショック・ギクシャクCVT(無段変速機)国交省

費用は事例に書かれていた金額です。車両の状態・地域・工場で変わります。「—」は記載なし。

出典

「自動車不具合情報ホットライン」(国土交通省)(https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/opn.html)を加工して作成

本文は各サイトから引用していません。事例の事実(車種・症状・原因・費用)だけを集計しています。

監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-12 更新日:2026-09-12

本ページは全国の整備事例の集計と当社の経験に基づく「疑う順」です。原因の確定は必ず点検で行ってください。修理費は事例の中央値と幅で、車両の状態・地域・工場により異なります。