ヴォクシーの故障・持病
ヴォクシーはノアの兄弟車で、エンジン・変速機・スライドドアの中身は同じです。集めた事例では70系以降のCVTとバルブマチックの制御部品、60系のスライドドアと燃料ポンプが目立ちます。ノアの読み物と合わせて見てください。ここでは整備工場の目線で、世代ごとに「何から疑うか」を整理します。
型式・エンジンを選ぶと、その車の持病・症例・多い故障に切り替わります。
イラストはイメージです症状から見る
この車種の監修済み症例はまだありません。
エンジンを問わず出るもの
スライドドアは全世代の持病で、60系はモーターとケーブル、70系以降はローラーとレールです。ドライブシャフトとハブベアリングの音は重い車体らしく出ます。
中古で買うとき・長く乗るときに見るところ
70系・80系はCVTの唸りが最初の確認点です。試乗で40〜60km/hの定速時に唸りが出ないか、加速で滑る感じが無いかを見ます。バルブマチックの改修歴、燃料タンクの改修歴も確認します。
60系は燃料ポンプとスライドドアの動き。確定は点検で。
この車で多い故障(部品別)
集めた整備事例88件のうち、どの部品が原因・交換になったかの割合です。走っている台数あたりの故障率ではありません。
- CVT(無段変速機)15件 17%主な症状: 速度に応じたゴー・ウォン音(走行中のうなり)走行80,000km前後で多い
- スライドドアモーター・ケーブル8件 9%主な症状: スライドドアが開かない・閉まらない走行40,000km前後で多い
- VVTアクチュエータ・OCV8件 9%主な症状: 加速しない・パワーが出ない走行70,000km前後で多い
- 燃料ポンプ4件 5%主な症状: エンジンがかからない(セルが回らない)走行60,000km前後で多い
- ウォーターポンプ4件 5%主な症状: 冷却水漏れ・減る走行60,000km前後で多い
- ウェザーストリップ・シール4件 5%主な症状: スライドドアが開かない・閉まらない走行60,000km前後で多い
- ブラケット・ステー3件 3%主な症状: 部品の破損・脱落走行80,000km前後で多い
- 燃料タンク・サクションチューブ3件 3%主な症状: 燃料漏れ・燃料の匂い走行110,000km前後で多い
- スライドドアローラー・レール3件 3%主な症状: エンジン警告灯(チェックランプ)点灯
- エアコンコンプレッサー2件 2%主な症状: エアコンが冷えない
60系 AZR60・AZR65(1AZ-FSE 直噴、4AT、2001〜2007年)
- 型式
AZR60AZR65- 年式
- 2001〜2007年
- エンジン
- 2.0L 直4 直噴(D-4)、4AT
パワースライドドアのモーターとケーブル、燃料ポンプ、足回りのギシギシ
まず挙がるのはパワースライドドアのモーターとケーブルで、開かない・途中で止まる、として2002〜2006年式、4万km前後から出ています。ウェザーストリップの貼り付きで開かない事例も続きます。次が燃料ポンプで、エンジンがかからない・エンストとして2004〜2006年式に固まっています。
足回りではロアアームのブッシュとハブベアリング(ハンドルを切るとギシギシ、ハンドルが取られる)、ブレーキキャリパーの固着(引きずり、振動)が出ています。直噴の1AZ-FSEの見方はノアと同じで、アイドリング不調や加速不良はインジェクターとカーボンから見ます。
症状から見る
- スライドドアが開かない・閉まらない11件・監修待ち
- エンスト・走行中に止まる4件・監修待ち
- ABS・横滑り警告灯点灯4件・監修待ち
- 冷却水漏れ・減る3件・監修待ち
- ライト・ランプが点かない3件・監修待ち
- ハンドルを切るとギシギシ・ギュッ音3件・監修待ち
- エンジンがかからない(セルが回らない)3件・監修待ち
- 部品の破損・脱落3件・監修待ち
多い故障(部品別)
- スライドドアモーター・ケーブル7件 16%主な症状: スライドドアが開かない・閉まらない走行40,000km前後で多い
- 燃料ポンプ4件 9%主な症状: エンジンがかからない(セルが回らない)走行60,000km前後で多い
- ウェザーストリップ・シール4件 9%主な症状: スライドドアが開かない・閉まらない走行60,000km前後で多い
- ブラケット・ステー3件 7%主な症状: 部品の破損・脱落走行80,000km前後で多い
- ブレーキキャリパー2件 5%主な症状: 走行中のハンドル・車体の振動
- ブレーキペダルストロークセンサー・圧力センサー2件 5%主な症状: ABS・横滑り警告灯点灯
- ハブベアリング2件 5%主な症状: ハンドルを切るとギシギシ・ギュッ音
- ロアアーム・ブッシュ2件 5%主な症状: ハンドルを切るとギシギシ・ギュッ音
70系・80系 ZRR70/ZRR80(3ZR-FAE バルブマチック、CVT、2007〜2020年)
- 型式
ZRR70ZRR75ZRR80ZRR85- 年式
- 2007〜2020年
- エンジン
- 2.0L 直4 バルブマチック、CVT
CVTの唸りと走行不能が最多。次にバルブマチックのアクチュエータ
まず疑うのはCVTです。速度に応じた唸り、走行不能、として2008〜2016年式、7万km前後に集中しています。次がバルブマチックのアクチュエータ(VVT・OCV)で、加速しない・エンジン警告灯として2010〜2016年式に出ます。この二つでこの世代の事例の半分以上を占めます。バルブマチックのコントローラーはリコール対象の年式があるので、改修歴を先に確認します。
ウォーターポンプの漏れ、燃料タンクのサクションチューブ(燃料漏れ)、バルブステムシール(オイルが減る)が続きます。80系も同じ中身で、見方は変わりません。
症状から見る
- 加速しない・パワーが出ない8件・監修待ち
- エンジン警告灯(チェックランプ)点灯8件・監修待ち
- 走行不能・走れない5件・監修待ち
- 速度に応じたゴー・ウォン音(走行中のうなり)4件・監修待ち
- 部品の破損・脱落4件・監修待ち
- 燃料漏れ・燃料の匂い2件・監修待ち
- ミッション・CVTからの異音2件・監修待ち
- 変速ショック・ギクシャク2件・監修待ち
多い故障(部品別)
- CVT(無段変速機)12件 33%主な症状: 速度に応じたゴー・ウォン音(走行中のうなり)走行70,000km前後で多い
- VVTアクチュエータ・OCV8件 22%主な症状: 加速しない・パワーが出ない走行70,000km前後で多い
- スライドドアローラー・レール3件 8%主な症状: エンジン警告灯(チェックランプ)点灯
- 燃料タンク・サクションチューブ2件 6%主な症状: 燃料漏れ・燃料の匂い
- ウォーターポンプ2件 6%主な症状: 冷却水漏れ・減る
- エアコンコンプレッサー1件 3%主な症状: 走行不能・走れない
- バッテリー1件 3%主な症状: エンジンがかからない(セルが回らない)
- ブレーキブースター1件 3%主な症状: ブレーキの効きが悪い・ペダルが深い
80系・90系ハイブリッド ZWR80/ZWR90・ZWR95(2ZR-FXE、2014年〜)
- 型式
ZWR80ZWR90ZWR95- 年式
- 2014年〜
- エンジン
- 1.8L 直4 + モーター(THS II)
事例はまだ少ない。ブレーキ関係とスライドドア
事例は少なく、ブレーキブースターの警告灯、ブレーキパッドの引きずり、カメラの誤作動、スライドドアのモーター、バックドアのダンパーが各1件ずつです。ノアのハイブリッドと同じ見方で、距離が伸びた車はプリウスの30系・50系を参考にしてください。
症状から見る
このエンジンの監修済み症例はまだありません。「全エンジン」のページも参考にしてください。
多い故障(部品別)
- ブレーキブースター1件 17%主な症状: 警告灯点灯(種類不明)
- ブレーキパッド1件 17%主な症状: ブレーキの引きずり・タイヤがロック
- カメラ(運転支援・バック)1件 17%主な症状: 運転支援の誤作動・誤警報
- ドライブシャフト1件 17%主な症状: 車の下・床下からの異音
- バックドアダンパー1件 17%主な症状: ドアが開かない・閉まらない
- スライドドアモーター・ケーブル1件 17%主な症状: スライドドアが開かない・閉まらない
監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-13
