ランドクルーザーの故障・持病
ランドクルーザーで集めた事例29件は、1HD-FTE(4.2Lディーゼル、1998〜2006年)と2UZ-FE(4.7Lガソリン、1998〜2008年)の二つにほぼ分かれます。同じ車名でも、ディーゼルは燃料系、ガソリンは足まわりとブレーキまわりへ事例が寄っていて、疑う順番が変わります。どちらも距離を走った個体が多く、エンジンそのものより「エンジンにつながる周辺の部品」で入庫する形が目立ちます。ここでは整備工場の目線で、エンジンごとに何から見ていくかを整理します。
型式・エンジンを選ぶと、その車の持病・症例・多い故障に切り替わります。
イラストはイメージです症状から見る
この車種の監修済み症例はまだありません。
エンジンを問わず出るもの
全29件で見ると、症状の上位は燃料漏れ・燃料の匂い(7件)、ブレーキの効きが悪い・ペダルが深い(5件)、ハンドルが取られる・まっすぐ走らない(4件)の順です。燃料の匂いはディーゼル側に寄っていますが、ブレーキとハンドルの訴えは両方のエンジンで出ています。
部品でいうと、ブレーキブースターは全体で3件、走行距離9万km前後・1998〜2000年式の事例があり、エンジンを問わず挙がる名前です。スターターモーターも全体で4件、13万km前後・1994〜1996年式の事例があり、セルが回らない・部品の破損や脱落として出ています。
足まわりではロアアーム・ブッシュが全体で2件。ハンドルが取られる、部品の破損・脱落という形で、走行不能・走れないという事例も全体で2件あります。
中古で買うとき・長く乗るときに見るところ
ディーゼルを見るときは、エンジンをかけた状態で燃料の匂いがしないか、下まわりに燃料のにじみがないかを先に確かめます。事例ではサプライポンプが21万km前後、燃料ポンプが15万km前後で挙がっているので、距離が進んだ個体ほどここを丁寧に見ておきたいところです。
ガソリンの方は、試乗でハンドルが取られないか、パワステのオイルがにじんでいないかを見ます。パワーステアリング(ポンプ・モーター)の事例は5万km前後・2005〜2008年式に寄っていて、距離が少ないから安心とは言い切れません。
両方に共通するのは、ブレーキペダルの深さと効きです。ブレーキブースター、ブレーキキャリパーのどちらも同じ訴えから始まるので、症状だけでは部位が決まりません。確定は点検で。
この車で多い故障(部品別)
集めた整備事例35件のうち、どの部品が原因・交換になったかの割合です。走っている台数あたりの故障率ではありません。
- サプライポンプ(高圧燃料ポンプ)5件 14%主な症状: 燃料漏れ・燃料の匂い走行210,000km前後で多い
- スターターモーター4件 11%主な症状: エンジンがかからない(セルが回らない)走行130,000km前後で多い
- ブレーキブースター3件 9%主な症状: ブレーキの効きが悪い・ペダルが深い走行90,000km前後で多い
- 燃料ポンプ3件 9%主な症状: 燃料漏れ・燃料の匂い走行150,000km前後で多い
- パワーステアリング(ポンプ・モーター)3件 9%主な症状: オイル漏れ・オイルにじみ走行50,000km前後で多い
- ブレーキキャリパー2件 6%主な症状: ブレーキの効きが悪い・ペダルが深い
- ロアアーム・ブッシュ2件 6%主な症状: ハンドルが取られる・まっすぐ走らない
- オルタネーター(発電機)1件 3%主な症状: 焦げ臭い・ゴム臭い
- AT(オートマチック)1件 3%主な症状: 変速ショック・ギクシャク
- アクスルシャフト1件 3%主な症状: ブレーキの引きずり・タイヤがロック
1HD 4.2L ディーゼル(HDJ101系)
- 型式
HDJ101HDJ101HDJ101- 年式
- 1998〜2006
- エンジン
- 1HD 4.2L ディーゼル
燃料系がくたびれてくるディーゼル。燃料の匂いが最初のサイン
まず疑うのはサプライポンプ(高圧燃料ポンプ)です。事例15件のうち5件と最も多く、症状は燃料漏れ・燃料の匂い、そしてエンストや走行中に止まるという出方をしています。走行距離は21万km前後、年式では1998〜2001年式の事例が中心です。
次に多いのが燃料ポンプで、こちらも燃料漏れ・燃料の匂いとして出ています。事例の距離は15万km前後、年式は1998〜1999年式に寄っていて、サプライポンプと症状が重なるため、匂いだけで部位を決めずに漏れの位置を追う形になります。実際、このエンジンで一番多い症状は燃料漏れ・燃料の匂いで7件です。
距離が伸びた車では、電装と駆動まわりの事例も混ざります。セルが回らない・白煙が出るでスターターモーター、焦げ臭い・発煙でオルタネーター(発電機)、ブレーキの引きずりやオイル漏れでアクスルシャフト、走行不能でデファレンシャル(デフ)といった事例があり、件数は少ないものの起きています。
症状から見る
- 燃料漏れ・燃料の匂い7件・監修待ち
- ブレーキの効きが悪い・ペダルが深い2件・監修待ち
- 白煙が出る2件・監修待ち
- エンジンがかからない(セルが回らない)2件・監修待ち
多い故障(部品別)
- サプライポンプ(高圧燃料ポンプ)5件 33%主な症状: 燃料漏れ・燃料の匂い走行210,000km前後で多い
- 燃料ポンプ3件 20%主な症状: 燃料漏れ・燃料の匂い走行150,000km前後で多い
- スターターモーター2件 13%主な症状: エンジンがかからない(セルが回らない)
- オルタネーター(発電機)1件 7%主な症状: 焦げ臭い・ゴム臭い
- アクスルシャフト1件 7%主な症状: ブレーキの引きずり・タイヤがロック
- ブレーキブースター1件 7%主な症状: ブレーキの効きが悪い・ペダルが深い
- デファレンシャル(デフ)1件 7%主な症状: 走行不能・走れない
- ハブベアリング1件 7%主な症状: ブレーキの効きが悪い・ペダルが深い
2UZ 4.7L ガソリン(UZJ100・UZJ200系)
- 型式
UZJ100UZJ200UZJ100UZJ200UZJ100UZJ200- 年式
- 1998〜2008年
- エンジン
- 2UZ 4.7L ガソリン
エンジンより、ハンドルとブレーキまわりで入ってくるガソリンV8
まず疑うのはパワーステアリング(ポンプ・モーター)です。事例12件のうち3件で、オイル漏れ・オイルにじみや、ハンドルが取られる・まっすぐ走らないという症状で入っています。距離は5万km前後、年式は2005〜2008年式の事例が多く、距離が浅くても出ている点は頭に置いておきたいところです。
次に多いのがブレーキブースター(踏力を助ける倍力装置)とブレーキキャリパー(ブレーキパッドを押す部品)で、どちらもブレーキの効きが悪い・ペダルが深いという同じ訴えから始まります。ABS・横滑り警告灯の点灯や、タイヤの片減り・偏摩耗が一緒に出ているかで見る先が変わってきます。このエンジンではブレーキの効き不良が3件で最多の症状です。
そのほかでは、ハンドルが取られる系でロアアーム・ブッシュ(足まわりの支点のゴム)とステアリングインターミディエイトシャフト(ハンドルと機構をつなぐ軸)、変速ショック・ギクシャクでAT(オートマチック)、焦げ臭い・ゴム臭いでドライブシャフトブーツの事例が各1件ずつあります。
症状から見る
- ブレーキの効きが悪い・ペダルが深い3件・監修待ち
- ハンドルが取られる・まっすぐ走らない3件・監修待ち
- オイル漏れ・オイルにじみ2件・監修待ち
多い故障(部品別)
- パワーステアリング(ポンプ・モーター)3件 25%主な症状: オイル漏れ・オイルにじみ走行50,000km前後で多い
- ブレーキブースター2件 17%主な症状: ブレーキの効きが悪い・ペダルが深い
- ブレーキキャリパー2件 17%主な症状: ブレーキの効きが悪い・ペダルが深い
- AT(オートマチック)1件 8%主な症状: 変速ショック・ギクシャク
- ドライブシャフトブーツ1件 8%主な症状: 焦げ臭い・ゴム臭い
- ロアアーム・ブッシュ1件 8%主な症状: ハンドルが取られる・まっすぐ走らない
- ステアリングインターミディエイトシャフト1件 8%主な症状: ハンドルが取られる・まっすぐ走らない
- スロットルボディ1件 8%主な症状: 加速しない・パワーが出ない
1HZ 4.2L ディーゼル
- 型式
HZJ77- 年式
- 1996〜1997
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このエンジンの監修済み症例はまだありません。「全エンジン」のページも参考にしてください。
多い故障(部品別)
- スターターモーター2件 67%主な症状: 部品の破損・脱落
- ルーフ・溶接部1件 33%主な症状: 錆・腐食
1GD 2.8L ディーゼル
- 型式
GDJ250- 年式
- 2024〜2025
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このエンジンの監修済み症例はまだありません。「全エンジン」のページも参考にしてください。
多い故障(部品別)
- 燃料タンク・サクションチューブ1件 100%主な症状: 燃料フィルター警告灯
5VZ 3.4L ガソリン
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多い故障(部品別)
- ブレーキローター(ディスク)1件 100%主な症状: ブレーキ時のハンドル振動・ジャダー
監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-12
