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トヨタ

ハイエース バンで冷却水漏れ・減る

早めに点検
1位ラジエーター31%2位ウォーターバイパスパイプ(樹脂製)19%3位ラジエーターホース19%
整備工場のひとこと(監修:株式会社たま)

前期(2010年式まで)のガソリン車は、インマニ裏の樹脂パイプがほぼ必ず割れます。金属の対策品に替えて終わり。ラジエーターは上のタンクの合わせ目を見てください。

まず疑うのはラジエーター本体(樹脂タンクの合わせ目の亀裂)です。次にラジエーターホースの根元、そして前期型に多いウォーターバイパスパイプ(樹脂製)の割れ。ラジエーター周りに漏れが見当たらないのに減るときは、エンジンの奥のこのパイプを見ます。サーモスタットやウォーターポンプは件数としては少なめです。

全国の整備事例13件を集計

疑う順

修理費の目安は、費用の記載がある事例が3件以上集まった部品にだけ載せています。

1位ラジエーター5件 31%
見分け方(自分で確認できること)
エンジンが冷えている状態でボンネットを開け、車体前方の薄い箱状の部品(ラジエーター)の上下のつなぎ目あたりを見てください。白っぽい粉や、乾いた色つきのシミが付いていれば、にじみが出ているサインです。駐車したあと地面に緑やピンクの水たまりができることもあります。
放置するとどうなる
冷却水が少しずつ減り、水温が上がりやすくなります。放っておくとエンジンに熱の負担がかかり、走行中に止まってしまうことがあります。
出やすい年式・距離
2007〜2011年式、走行 114,000〜194,000km(中央値 130,000km)。初度登録から年数が経った個体、走行距離が伸びた個体で目立ちます。
2位ウォーターバイパスパイプ(樹脂製)3件 19%
見分け方(自分で確認できること)
エンジンの奥(インテークマニホールドの裏側)から冷却水がにじみ、乾くとピンク色や白っぽい粉が残る。ラジエーターやホースに漏れが見つからないのに冷却水が減るときに疑います。2010年式までの前期型に多い樹脂製のパイプで、金属製の対策品に替えて直します。
放置するとどうなる
割れが広がると一気に冷却水が抜けてオーバーヒートします。じわじわ減っている段階で見つけるのが安く済みます。
出やすい年式・距離
前期型(2010年式まで)に集中しています。
3位ラジエーターホース3件 19%
見分け方(自分で確認できること)
ラジエーターにつながる太いゴムの管を、エンジンが冷えているときに軽く触ってみてください。表面がべたついていたり、ひび割れが見えたり、金具で締めてある付け根が湿っていれば怪しいところです。
放置するとどうなる
ゴムが裂けると一気に冷却水が抜けることがあります。急に水温が上がり、その場から動かせなくなる場合があります。
出やすい年式・距離
2007〜2010年式。年数が経った個体でゴムが硬くなり、症状が出やすい傾向です。
4位ウォーターポンプ2件 13%
見分け方(自分で確認できること)
エンジン始動直後に「シャー」「ウィーン」といった今までと違う連続音が出ていないか聞いてみてください。エンジンの前側の下あたりに、冷却水が垂れた跡が残ることもあります。
放置するとどうなる
冷却水がまわらなくなると水温が急に上がります。ベルトまわりなど、ほかの部品を傷めることがあります。
5位サーモスタット2件 13%
見分け方(自分で確認できること)
水温計の針の動きがいつもと違う、暖まるのが極端に遅い、または上がりすぎる、といった変化が手がかりです。エアコンの暖房の効きが弱く感じることもあります。
放置するとどうなる
水温が安定せず、冷却系の他の部品に負担がかかります。燃費が悪くなることもあります。

ここに挙げたのはあくまで疑う順番です。実際にどこから漏れているかは、確定は点検で。

よくある質問

冷却水が減っていますが、このまま走って大丈夫ですか。
短い距離でも水温計から目を離さないでください。針が普段より高い位置まで上がる、警告灯が点く、といった場合は安全な場所に停めて、エンジンを止めてご相談ください。減り方がゆっくりでも、原因が分かるまでは長距離は避けたほうが安心です。
とりあえず水道水を足してもいいですか。
応急としては足すこともありますが、冷却水は不凍液と防錆の役割があるため、水だけで走り続けるのはおすすめしません。エンジンが熱いうちにキャップを開けると危険です。必ず冷めてから、少量ずつにしてください。
修理にはどれくらいかかりますか。
どこから漏れているかで変わります。ホースの交換のように短時間で終わるものもあれば、部品の取り寄せが必要で日をまたぐこともあります。まず漏れ箇所を特定してから、目安をお伝えします。
車検は通りますか。
冷却水が漏れている状態は指摘の対象になります。漏れを止めてからの受検になるとお考えください。

事例(こうだったから、こうして直った)

集めた事例を1件ずつ。年式・距離・症状の組み合わせと、原因・交換した部品、費用、出典です。文章は引用せず、事実だけを載せています。

他にこんな症状はありますか? 当てはまるものを押すと、事例が絞られて、その組み合わせで多かった部品が出ます。

型式・年式走行他の症状原因・交換した部品費用出典
——段差でゴトゴト・コトコト音ウォーターポンプ、サーモスタット、ショックアブソーバー—整備ブログ
———ラジエーター80,000円整備ブログ
TRH221 2008年式——ラジエーターホース—国交省
———ウォーターバイパスパイプ(樹脂製)—整備ブログ
———ラジエーター—整備ブログ
TRH221 2011年式210,000km—ラジエーター—国交省
TRH200 2010年式139,100km水温警告灯・オーバーヒートラジエーターホース—国交省
———ウォーターバイパスパイプ(樹脂製)—整備ブログ
TRH200 2007年式193,600km水温警告灯・オーバーヒートラジエーターホース、サーモスタット—国交省
———ウォーターバイパスパイプ(樹脂製)—整備ブログ
KDH201 2011年式60,000km—ウォーターポンプ—国交省
TRH226 2007年式130,000km—ラジエーター—国交省
KDH206 2009年式110,000km—ラジエーター—国交省

費用は事例に書かれていた金額です。車両の状態・地域・工場で変わります。「—」は記載なし。

出典

「自動車不具合情報ホットライン」(国土交通省)(https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/opn.html)を加工して作成

本文は各サイトから引用していません。事例の事実(車種・症状・原因・費用)だけを集計しています。

監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-11 更新日:2026-09-13

本ページは全国の整備事例の集計と当社の経験に基づく「疑う順」です。原因の確定は必ず点検で行ってください。修理費は事例の中央値と幅で、車両の状態・地域・工場により異なります。