ワゴンRの故障・持病
ワゴンRは K6A の時代(〜2012年、MC・MH21〜MH23)と R06A の時代(2012年〜、MH34以降)で持病が変わります。K6A の世代は配線・エアコンコンプレッサー・エバポレーター・電動ステアリングロック、R06A の世代はベルトテンショナーとCVTです。ここでは整備工場の目線で、世代ごとに「何から疑うか」を整理します。
型式・エンジンを選ぶと、その車の持病・症例・多い故障に切り替わります。
イラストはイメージです症状から見る
この車種の監修済み症例はまだありません。
エンジンを問わず出るもの
エアコンコンプレッサーは K6A から R06A まで出続けていて、冷えないだけで済まずエンストにつながるのがこの車の特徴です。ハブベアリング、ボールジョイント、ショックアブソーバーの抜けも距離相応に出ます。
中古で買うとき・長く乗るときに見るところ
MH23 は電動ステアリングロックの改修歴、エバポレーターの交換歴を見ます。K6A 全般はエアコンをつけた状態でコンプレッサーの音を聞き、ライト類が全部点くかを確かめます。R06A はベルト周りの異音とテンショナーの交換歴。確定は点検で。
この車で多い故障(部品別)
集めた整備事例365件のうち、どの部品が原因・交換になったかの割合です。走っている台数あたりの故障率ではありません。
- 配線・コネクタ(断線・接触不良)49件 13%主な症状: ライト・ランプが点かない走行60,000km前後で多い
- エアコンコンプレッサー36件 10%主な症状: エンスト・走行中に止まる走行60,000km前後で多い
- エバポレーター21件 6%主な症状: エアコンが冷えない走行40,000km前後で多い
- CVT(無段変速機)14件 4%主な症状: 変速ショック・ギクシャク走行40,000km前後で多い
- AT(オートマチック)12件 3%主な症状: 回転だけ上がって進まない(滑り)走行80,000km前後で多い
- ボールジョイント12件 3%主な症状: 部品の破損・脱落走行100,000km前後で多い
- ハブベアリング12件 3%主な症状: 車の下・床下からの異音走行50,000km前後で多い
- 電動ステアリングロック12件 3%主な症状: エンジンがかからない(セルが回らない)走行70,000km前後で多い
- ファンベルト・補機ベルト10件 3%主な症状: キュルキュル音(ベルト鳴き)走行80,000km前後で多い
- 燃料ポンプ10件 3%主な症状: エンジンがかからない(セルが回らない)走行50,000km前後で多い
MC21〜MH23(K6A、1998〜2012年)
- 型式
MC11MC21MC22MH21MH22MH23- 年式
- 1998〜2012年
- エンジン
- 0.66L 直3 K6A(NA・ターボ)、4AT/CVT
配線の接触不良、エアコンコンプレッサーの焼き付き、エバポレーターの漏れ、電動ステアリングロック
まず挙がるのは配線・コネクタの接触不良で、ライトが点かない、ナビや電装が不安定、として2001〜2010年式、7万km前後に出ています。ヘッドライトやテールの配線コネクタの溶損が多く、電装の症状は端子から見ます。次がエアコンコンプレッサーで、冷えないだけでなく、焼き付きでベルトが止まりエンストする形で出ます(2006〜2011年式)。エバポレーターの冷媒漏れ(冷えない、エアコンをつけると異音)は2009〜2011年式に集中しています。
MH23(2008〜2012年)は電動ステアリングロックが解除できずエンジンがかからない事例が目立ち、この部位はリコールの対象です。かからないのにセルも回らない、ハンドルが動かない、という訴えはまずここを疑います。MC22(2002〜2003年)はカム角センサーによるエンストとかからない事例が固まっています。
変速機は4ATの滑り(回転だけ上がって進まない、2005〜2007年式)が中心で、ロアアームのボールジョイントの脱落(2002〜2007年式、10万km前後)はリコール対象の部位です。ハブベアリングの唸りと、パワーステアリングの重さも続きます。
症状から見る
- ライト・ランプが点かない43件・監修待ち
- エンスト・走行中に止まる43件・監修待ち
- エアコンが冷えない29件・監修待ち
- エンジンがかからない(セルが回らない)25件・監修待ち
- 部品の破損・脱落23件・監修待ち
- 車の下・床下からの異音16件・監修待ち
- アイドリング不調・振動12件・監修待ち
- エアコンをつけると異音11件・監修待ち
多い故障(部品別)
- 配線・コネクタ(断線・接触不良)44件 17%主な症状: ライト・ランプが点かない走行70,000km前後で多い
- エアコンコンプレッサー30件 11%主な症状: エンスト・走行中に止まる走行60,000km前後で多い
- エバポレーター19件 7%主な症状: エアコンが冷えない走行40,000km前後で多い
- ハブベアリング12件 5%主な症状: 車の下・床下からの異音走行50,000km前後で多い
- 電動ステアリングロック12件 5%主な症状: エンジンがかからない(セルが回らない)走行70,000km前後で多い
- AT(オートマチック)11件 4%主な症状: 回転だけ上がって進まない(滑り)走行70,000km前後で多い
- カム角センサー9件 3%主な症状: エンスト・走行中に止まる走行50,000km前後で多い
- ボールジョイント8件 3%主な症状: 部品の破損・脱落走行100,000km前後で多い
MH34〜MH55(R06A、2012〜2022年)
- 型式
MH34MH44MH35MH55- 年式
- 2012〜2022年
- エンジン
- 0.66L 直3 R06A、CVT、エネチャージ/S-エネチャージ/マイルドハイブリッド
ベルトテンショナーとCVT。エネチャージのバッテリーとISG
まず疑うのはベルトテンショナーです。バッテリー警告灯、キュルキュル音、冷却水漏れ、として2012〜2014年式、4万km前後に出ています。R06Aの初期はテンショナーの不良でベルトが外れ、発電とウォーターポンプが止まる形で出ます。次がCVTで、変速ショックとギアが入らない、として2013〜2017年式に出ます。
エネチャージ・S-エネチャージの車は、アイドリングストップ用のリチウム電池と12Vバッテリーの二つがあり、アイドリングストップしない・かからないという訴えはまずそちらを見ます。ISG(モーター兼発電機)はベルトで回されるので、ベルト周りの異音は放置しないほうがよい世代です。エアコンコンプレッサーは10万km前後で出ます。
症状から見る
- 部品の破損・脱落15件・監修待ち
- エアコンが冷えない7件・監修待ち
- 変速ショック・ギクシャク5件・監修待ち
- エンスト・走行中に止まる4件・監修待ち
- 走行不能・走れない3件・監修待ち
- エンジンがかからない(セルが回らない)3件・監修待ち
- ギアが入らない・動かない3件・監修待ち
- バッテリー警告灯点灯3件・監修待ち
多い故障(部品別)
- ベルトテンショナー7件 11%主な症状: バッテリー警告灯点灯走行40,000km前後で多い
- CVT(無段変速機)7件 11%主な症状: 変速ショック・ギクシャク走行40,000km前後で多い
- エアコンコンプレッサー5件 8%主な症状: エアコンが冷えない走行100,000km前後で多い
- ブラケット・ステー4件 6%主な症状: 部品の破損・脱落走行60,000km前後で多い
- ショックアブソーバー4件 6%主な症状: 部品の破損・脱落走行40,000km前後で多い
- カメラ(運転支援・バック)3件 5%主な症状: 走行中に電源が落ちる・システム停止
- アイドリングストップ用バッテリー3件 5%主な症状: アイドリングストップしない・警告
- ロアアーム・ブッシュ3件 5%主な症状: 部品の破損・脱落走行110,000km前後で多い
MH85・MH95(R06D、2020年〜)
- 型式
MH85MH95MX91- 年式
- 2020年〜
- エンジン
- 0.66L 直3 R06D、CVT、マイルドハイブリッド
事例はまだ少ない
新しい世代で事例はまだ少なく、バッテリー上がり、燃料ポンプの異音、カメラの警告が各1件です。傾向を語れる段階ではありません。
症状から見る
このエンジンの監修済み症例はまだありません。「全エンジン」のページも参考にしてください。
多い故障(部品別)
- バッテリー1件 33%主な症状: エンジンがかからない(セルが回らない)
- カメラ(運転支援・バック)1件 33%主な症状: エンジンがかからない(セルが回らない)
- 燃料ポンプ1件 33%主な症状: エンジンからの異音(冷間時)
- フロントガラス1件 33%主な症状: フロントガラスのひび・歪み
M13A 1.3L ガソリン
- 型式
MA34- 年式
- 2001〜2005
症状から見る
このエンジンの監修済み症例はまだありません。「全エンジン」のページも参考にしてください。
多い故障(部品別)
- ブレーキパッド1件 33%主な症状: ブレーキの効きが悪い・ペダルが深い
- マフラー1件 33%主な症状: エンスト・走行中に止まる
- シートベルト1件 33%主な症状: シートベルトが引き出せない・戻らない
監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-13
