スペーシアの故障・持病
スペーシアは R06A エンジンにCVTという組み合わせで、持病はベルトまわり(テンショナーと補機ベルト)、CVT、リアのコイルスプリングに集まります。エネチャージ・マイルドハイブリッドの世代は電池が二つある点がワゴンRと同じです。ここでは整備工場の目線で「何から疑うか」を整理します。
型式・エンジンを選ぶと、その車の持病・症例・多い故障に切り替わります。
イラストはイメージです症状から見る
この車種の監修済み症例はまだありません。
エンジンを問わず出るもの
ワゴンRと同じ R06A なので、ベルトテンショナーとエアコンコンプレッサーの見方は共通です。背の高い車体で荷物を積む使い方が多く、リアのスプリングとショックアブソーバーは早めに疲れます。
中古で買うとき・長く乗るときに見るところ
リアのコイルスプリングの改修歴と折損の有無、ベルトテンショナーの交換歴、エンジン始動直後のベルトの音を確かめます。試乗ではCVTの加速の伸びと異音を見ます。確定は点検で。
この車で多い故障(部品別)
集めた整備事例54件のうち、どの部品が原因・交換になったかの割合です。走っている台数あたりの故障率ではありません。
- ベルトテンショナー6件 11%主な症状: キュルキュル音(ベルト鳴き)走行30,000km前後で多い
- CVT(無段変速機)6件 11%主な症状: エンジンからカンカン・ノッキング音走行60,000km前後で多い
- ファンベルト・補機ベルト5件 9%主な症状: 走行不能・走れない走行70,000km前後で多い
- コイルスプリング4件 7%主な症状: 部品の破損・脱落走行80,000km前後で多い
- 配線・コネクタ(断線・接触不良)4件 7%主な症状: ABSが作動しない
- ECU(コンピューター)3件 6%主な症状: ブレーキの効きが悪い・ペダルが深い
- エアコンコンプレッサー2件 4%主な症状: エアコンが冷えない
- エバポレーター2件 4%主な症状: エアコンが冷えない
- オルタネーター(発電機)2件 4%主な症状: 冷却水漏れ・減る
- 補機バッテリー(ハイブリッド車の12V)2件 4%主な症状: バッテリー上がり・弱い
MK32・MK42・MK53(R06A、2013〜2023年)
- 型式
MK32MK42MK53MK33MK54- 年式
- 2013〜2023年
- エンジン
- 0.66L 直3 R06A(NA・ターボ)、CVT、エネチャージ/S-エネチャージ/マイルドハイブリッド
ベルトテンショナーと補機ベルト、CVT、リアのコイルスプリング折損
まず疑うのはベルトテンショナーと補機ベルトです。キュルキュル音、走行不能、オイル漏れ、として2014〜2019年式に出ていて、テンショナーの不良でベルトが外れると発電・エアコン・ウォーターポンプが一度に止まります。異音の段階で見てもらう部位です。次がCVTで、加速しない、エンジンからカンカン音、として2014〜2015年式、6万km前後に出ます。
リアのコイルスプリングの折損(段差でゴトゴト、部品の破損、8万km前後)はこの車の目立つ持病で、リコールの対象になった年式があります。ECU(ブレーキの効きが悪い、かからない)、配線・コネクタ(ABSが作動しない、ナビ)、エバポレーターとエアコンコンプレッサー、排気の遮熱板のガラガラ音が続きます。
S-エネチャージとマイルドハイブリッドの車は、アイドリングストップ用の電池と12Vバッテリーの二つを持ちます。アイドリングストップしない、かからない、という訴えはまずそこを確かめます。
症状から見る
- 走行不能・走れない6件・監修待ち
- 部品の破損・脱落6件・監修待ち
- エンジンがかからない(セルが回らない)5件・監修待ち
- エアコンが冷えない4件・監修待ち
- エンジンからカンカン・ノッキング音4件・監修待ち
- 加速しない・パワーが出ない3件・監修待ち
- キュルキュル音(ベルト鳴き)3件・監修待ち
- 警告灯が複数・全部つく3件・監修待ち
多い故障(部品別)
- CVT(無段変速機)6件 12%主な症状: エンジンからカンカン・ノッキング音走行60,000km前後で多い
- ベルトテンショナー5件 10%主な症状: キュルキュル音(ベルト鳴き)走行30,000km前後で多い
- ファンベルト・補機ベルト5件 10%主な症状: 走行不能・走れない走行70,000km前後で多い
- コイルスプリング4件 8%主な症状: 部品の破損・脱落走行80,000km前後で多い
- ECU(コンピューター)3件 6%主な症状: ブレーキの効きが悪い・ペダルが深い
- 配線・コネクタ(断線・接触不良)3件 6%主な症状: ABSが作動しない
- エアコンコンプレッサー2件 4%主な症状: エアコンが冷えない
- エバポレーター2件 4%主な症状: エアコンが冷えない
MK94(R06D、2023年〜)
- 型式
MK94- 年式
- 2023年〜
- エンジン
- 0.66L 直3 R06D、CVT、マイルドハイブリッド
事例はまだ少ない
新しい世代で事例はまだ少なく、バッテリー上がりと配線の事例が各1件です。傾向を語れる段階ではありません。
症状から見る
このエンジンの監修済み症例はまだありません。「全エンジン」のページも参考にしてください。
多い故障(部品別)
- バッテリー1件 50%主な症状: バッテリー上がり・弱い
- 配線・コネクタ(断線・接触不良)1件 50%主な症状: ハンドルが取られる・まっすぐ走らない
監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-13
