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スズキ

ハスラーの故障・持病

ハスラーは2014年に登場した軽のクロスオーバーで、集めた事例は42件。エンジンで分けるとR06A(0.7Lガソリン)が大半を占め、初代(MR31S・MR41S)から2代目前期(MR52S)までを幅広くカバーしています。マイルドハイブリッドのR06D(0.7Lガソリン、MR92S)は事例がまだ少なく、傾向を語るには早い段階です。ここでは整備工場の目線で、エンジンごとに「何から疑うか」を並べてみます。

型式・エンジンを選ぶと、その車の持病・症例・多い故障に切り替わります。

イラストはイメージです

症状から見る

この車種の監修済み症例はまだありません。

エンジンを問わず出るもの

全体で最も多い症状はエンスト・走行中に止まるで、次が部品の破損・脱落です。前者はファンベルト・補機ベルトや燃料ポンプ、後者はベルトテンショナーやブラケット・ステーと結びついている事例が多くなっています。燃料ポンプは全体でみると4万km前後という数字が付いています。

水回りではラジエーターホースからの冷却水漏れと、水温警告灯・オーバーヒートが並んでいます。室内側ではウェザーストリップ・シール(ドアまわりのゴム)による雨漏り・室内が濡れるという事例も出ています。足回りはコイルスプリングとショックアブソーバー(衝撃を吸収する部品)が、どちらも段差でのゴトゴト音として挙がっています。

CVT(無段変速機)は2015〜2023年式と幅広く、走行不能やエンストという形で少数ながら出ています。バッテリー上がりやセルは回るがかからないという事例もあり、警告灯が点いた時点で放置しないほうが結果的に軽く済みます。

中古で買うとき・長く乗るときに見るところ

中古で見るなら、まずエンジンをかけた直後の音です。事例ではベルトテンショナーが8万km前後・2015〜2017年式に寄っているので、この条件に当てはまる個体はガラガラ・カラカラ音の有無をエンジンルームで確かめておきたいところです。ファンベルト・補機ベルトも5万km前後から事例があり、ベルトの表面のひび割れは見える範囲で確認できます。

次にボンネット内のゴム類と冷却水です。ラジエーターホースは2014〜2020年式で冷却水漏れの事例があるため、リザーバータンクの水位と、ホースの継ぎ目まわりの跡を見ます。室内はドアまわりのウェザーストリップ・シールの状態と、足元マットの下の湿り気を触ってみるとわかることがあります。

長く乗る場合は、段差でのゴトゴト音が出てきたらコイルスプリングとショックアブソーバーを、走行中に止まる症状が出たら燃料ポンプとベルト周りを、という順で切り分けていきます。ここに書いたのはあくまで事例の偏りで、同じ症状でも原因は車ごとに違います。確定は点検で。

この車で多い故障(部品別)

集めた整備事例51件のうち、どの部品が原因・交換になったかの割合です。走っている台数あたりの故障率ではありません。

  • ベルトテンショナー7件 14%
    主な症状: 部品の破損・脱落走行80,000km前後で多い
  • ファンベルト・補機ベルト6件 12%
    主な症状: バッテリー警告灯点灯走行50,000km前後で多い
  • 燃料ポンプ4件 8%
    主な症状: エンスト・走行中に止まる走行40,000km前後で多い
  • ブラケット・ステー3件 6%
    主な症状: 部品の破損・脱落走行60,000km前後で多い
  • CVT(無段変速機)3件 6%
    主な症状: 黒煙が出る
  • ラジエーターホース3件 6%
    主な症状: 冷却水漏れ・減る
  • ウェザーストリップ・シール3件 6%
    主な症状: 雨漏り・室内が濡れる
  • バッテリー2件 4%
    主な症状: バッテリー上がり・弱い
  • コイルスプリング2件 4%
    主な症状: 段差でゴトゴト・コトコト音
  • ショックアブソーバー2件 4%
    主な症状: 段差でゴトゴト・コトコト音

監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-12