ミラージュの故障・持病
6代目ミラージュ(2012〜2023年、A05A・A03A)は、国内で集まった事例が7件と少ない車です。そのうち5件が3A90(1.0L ガソリン)に集まっていて、年式でいうと2012〜2013年式の初期のものが中心。件数が少ないぶん「この車はこう壊れる」と言い切れる段階ではありませんが、出ている中身は駆動系まわりに寄っています。ここでは整備工場の目線で、今ある事例から何を先に疑うかを並べます。
イラストはイメージです3A90 1.0L ガソリン(A05系)
- 型式
A05A05A05- 年式
- 2012〜2013
- エンジン
- 3A90 1.0L ガソリン
事例はまだ少ないが、駆動系まわりの相談が先に立つ小排気量
まず疑うのはAT(オートマチック)です。件数としては2件で、この世代の中では一番多く、ギアが入らない・動かない、警告灯が複数まとめて点く、という出方をしています。走らせてみて変速の感触を見るところから入る症状です。
次に多いのはABSセンサー(車速センサー)、CVT(無段変速機)、ヒーターコアが各1件ずつという並びです。ABSセンサーはABS・横滑り警告灯の点灯とブレーキペダルが深く感じるという訴え、CVTは走行中のエンストとして出ています。ヒーターコアは暖房が効かないという形で、季節が来てから気づくことが多いものです。
ただし事例はまだ少なく、走行距離のまとまった数字も出ていません。年式は2012〜2013年式に寄っているので、初期のものを見るときはここに挙げた部品を一通り当たる、という程度の見方になります。
症状から見る
このエンジンの監修済み症例はまだありません。「全エンジン」のページも参考にしてください。
多い故障(部品別)
- AT(オートマチック)2件 40%主な症状: ギアが入らない・動かない
- ABSセンサー(車速センサー)1件 20%主な症状: ブレーキの効きが悪い・ペダルが深い
- CVT(無段変速機)1件 20%主な症状: エンスト・走行中に止まる
- ヒーターコア1件 20%主な症状: 暖房が効かない
エンジンを問わず出るもの
車全体で見ると、症状で一番多いのはエンスト・走行中に止まるで2件です。事例ではCVT(無段変速機)とカム角センサー(エンジンの回転位置を読むセンサー)がそれぞれ原因として挙がっていて、カム角センサーの場合はエンジン警告灯(チェックランプ)も一緒に点いています。同じ「止まる」でも見る場所が分かれるので、警告灯が何と一緒に出ているかが手がかりになります。
足回りと床下からの音の相談も出ています。デファレンシャル(デフ、左右のタイヤの回転差を吸収する部品)で車の下からの異音、ショックアブソーバー(ばねの動きを抑える減衰装置)で車の下からビビリ・カタカタ音、という形です。どちらも1件ずつなので多いとは言えませんが、音の相談で持ち込まれたときにはこの二つを見ます。
中古で買うとき・長く乗るときに見るところ
中古で見るときは、まず試乗して変速のつながりを確かめたいところです。事例ではAT(オートマチック)とCVT(無段変速機)が合わせて3件と、7件の中では目立つ位置にあります。ギアが入りにくい、走行中に止まった経験があるといった話が出たら、そこを詰めてから判断したい車です。
次に、メーターの警告灯が全部消えるかを見ておきます。ABS・横滑り警告灯が残る例、警告灯が複数まとめて点く例のどちらも出ていて、ABSセンサー(車速センサー)やカム角センサーのように点灯で知らせてくるものが事例に含まれています。
長く乗る場合は、暖房の効きと床下の音を季節ごとに気にしておくと早く見つかります。ヒーターコアやショックアブソーバー、デファレンシャル(デフ)は、いきなり止まる類ではないぶん、違和感を放置しやすい場所です。ここまでの話はどれも件数の少ない事例からの見当で、確定は点検で。
監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-12
