フリードの故障・持病
フリードはフィットと同じ機械を積む小さなミニバンで、世代ごとに変速機の仕組みが違うところまで同じです。初代(GB3・GB4)はCVT、初代のハイブリッド(GP3)はIMAにCVT、2代目のハイブリッド(GB7・GB8)は7速DCT(i-DCD)、3代目のハイブリッド(GT5・GT6)はDCTを持たない e:HEV です。フィットの読み物と合わせて見てください。
型式・エンジンを選ぶと、その車の持病・症例・多い故障に切り替わります。
イラストはイメージです症状から見る
この車種の監修済み症例はまだありません。
エンジンを問わず出るもの
パワーウインドウのレギュレーター(動かない)はN-BOXと同じくホンダの小型車に共通で、フリードでも2013〜2016年式に出ています。スライドドアのモーターとケーブル、ルーフの溶接部の錆も世代をまたぎます。
中古で買うとき・長く乗るときに見るところ
GB7・GB8 のハイブリッドは、発進時のジャダーとクラッチの交換歴、制御の改修歴を確認し、試乗で低速の発進停止を繰り返します。初代(GB3・GB4)はドライブシャフトのブーツとドアラッチの掛かり、CVTの唸り。確定は点検で。
この車で多い故障(部品別)
集めた整備事例41件のうち、どの部品が原因・交換になったかの割合です。走っている台数あたりの故障率ではありません。
- バッテリー4件 10%主な症状: バッテリー上がり・弱い走行0km前後で多い
- ドライブシャフト4件 10%主な症状: 部品の破損・脱落走行140,000km前後で多い
- ウインドウレギュレーター3件 7%主な症状: パワーウインドウが動かない走行50,000km前後で多い
- ルーフ・溶接部2件 5%主な症状: 部品の破損・脱落
- ブレーキキャリパー2件 5%主な症状: 車の下からビビリ・カタカタ音
- CVT(無段変速機)2件 5%主な症状: エンジンからの異音
- ドアラッチ・ドアハンドル2件 5%主な症状: 走行中にドアが開く・ロック不良
- イグニッションコイル2件 5%主な症状: エンジン警告灯(チェックランプ)点灯
- 塗装2件 5%主な症状: ランプ内側の曇り
- スパークプラグ2件 5%主な症状: 加速しない・パワーが出ない
初代 GB3・GB4(L15A、CVT、2008〜2016年)
- 型式
GB3GB4- 年式
- 2008〜2016年
- エンジン
- 1.5L 直4 ガソリン、CVT
距離が伸びた車のドライブシャフト、ドアラッチ、CVTの唸り
まず挙がるのはドライブシャフトで、走行不能や部品の破損として20万km前後の事例に出ています。人と荷物を積んで距離を走る使い方が多い車らしい壊れ方です。次がドアラッチとドアハンドル(走行中にドアが開く、2008〜2009年式)で、スライドドアの掛かりが甘くなる形です。
CVTは唸り音(エンジンからの異音、速度に応じたゴー音)として2008〜2010年式に出ていて、フィットの2代目と同じ見方です。イグニッションコイル(エンジン警告灯、加速しない)、ブレーキキャリパーの固着(焦げ臭い、ビビリ)、ルーフの溶接部、バッテリー上がりが続きます。
症状から見る
- 部品の破損・脱落4件・監修待ち
- バッテリー上がり・弱い3件・監修待ち
- エンジン警告灯(チェックランプ)点灯3件・監修待ち
- 走行中にドアが開く・ロック不良2件・監修待ち
- 加速しない・パワーが出ない2件・監修待ち
- エンスト・走行中に止まる2件・監修待ち
- ランプ内側の曇り2件・監修待ち
- 走行不能・走れない2件・監修待ち
多い故障(部品別)
- ドライブシャフト3件 10%主な症状: 走行不能・走れない走行200,000km前後で多い
- バッテリー2件 7%主な症状: バッテリー上がり・弱い
- ルーフ・溶接部2件 7%主な症状: 部品の破損・脱落
- ブレーキキャリパー2件 7%主な症状: 車の下からビビリ・カタカタ音
- CVT(無段変速機)2件 7%主な症状: エンジンからの異音
- ドアラッチ・ドアハンドル2件 7%主な症状: 走行中にドアが開く・ロック不良
- イグニッションコイル2件 7%主な症状: エンジン警告灯(チェックランプ)点灯
- 塗装2件 7%主な症状: ランプ内側の曇り
初代ハイブリッド GP3(LEA、IMA、CVT、2011〜2016年)
- 型式
GP3- 年式
- 2011〜2016年
- エンジン
- 1.5L 直4 + 薄型モーター(IMA)、CVT
こちらはCVT。12Vバッテリーとパワーウインドウ
2代目と違い、この世代のハイブリッドはCVTです。事例は少なく、12Vバッテリー上がりとハイブリッドシステム警告、パワーウインドウのレギュレーター、ドアロックアクチュエーター、スライドドアのモーターが挙がっています。IMAの駆動用バッテリーは年数で容量が落ち、警告が出る前にアシストが弱くなる(登り坂で力が無い)ことが多いです。
症状から見る
- パワーウインドウが動かない2件・監修待ち
- 部品の破損・脱落2件・監修待ち
多い故障(部品別)
- バッテリー2件 25%主な症状: バッテリー上がり・弱い
- ウインドウレギュレーター2件 25%主な症状: パワーウインドウが動かない
- エアコンダンパーサーボ(吹き出し口切替モーター)1件 13%主な症状: エンジンからガラガラ・カラカラ音
- ドアロックアクチュエーター1件 13%主な症状: エンジンからウィーン・ヒュー音
- スライドドアモーター・ケーブル1件 13%主な症状: スライドドアが開かない・閉まらない
- ホイール1件 13%主な症状: 部品の破損・脱落
2代目ハイブリッド GB7・GB8(LEB、7速DCT i-DCD、2016〜2024年)
- 型式
GB7GB8- 年式
- 2016〜2024年
- エンジン
- 1.5L 直4 + モーター(i-DCD)、7速デュアルクラッチ変速機
フィット GP5 と同じ i-DCD。クラッチの熱と摩耗、発進のジャダー
変速機はCVTではなく乾式のDCTで、フィットのGP5・GP6と同じ持病を持ちます。発進時のジャダー(ガクガク)、変速しない・進まない、加速しない、として出ます。渋滞のノロノロや、長い上り坂を低速で登り続けるとクラッチが熱を持ち、保護のために動力を抜いたり止まったりすることがあります。フリードは人を多く乗せて坂道を登る使い方が多いので、フィットより早く出ることも頭に入れてください。
事例はまだ少ないですが、見方はフィットのGP5・GP6の節をそのまま使います。制御の改修歴とクラッチの交換歴、発進ジャダーの有無が確認点です。
症状から見る
このエンジンの監修済み症例はまだありません。「全エンジン」のページも参考にしてください。
3代目ハイブリッド GT5・GT6(e:HEV、2024年〜)
- 型式
GT5GT6- 年式
- 2024年〜
- エンジン
- 1.5L 直4 + 2モーター(e:HEV)、DCT無し
DCTの持病から解放された新しい世代。事例はまだ少ない
3代目はフィットの4代目と同じ e:HEV になり、DCTのクラッチの問題はありません。事例はまだ少なく、ハイブリッドコンピューター(かからない)、ブレーキパッドの鳴き、カメラ、ドライブシャフトが各1件です。
症状から見る
- 部品の破損・脱落2件・監修待ち
多い故障(部品別)
- ブレーキパッド1件 25%主な症状: ブレーキ時のキーキー音
- カメラ(運転支援・バック)1件 25%主な症状: ナビ・メーターが再起動する・消える
- ドライブシャフト1件 25%主な症状: 車の下・床下からの異音
- ハイブリッドコンピューター(HV ECU)1件 25%主な症状: エンジンがかからない(セルが回らない)
監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-13
