ムーヴの故障・持病
ムーヴは EF エンジンの時代(〜2006年)と KF エンジンの時代(2006年〜、L175 以降)で持病が分かれます。EF は可変バルブ(DVVT)のアクチュエータとステー類、KF はCVT・ウォーターポンプ・エンジンマウント・オイル消費です。ここでは整備工場の目線で、世代ごとに「何から疑うか」を整理します。
型式・エンジンを選ぶと、その車の持病・症例・多い故障に切り替わります。
イラストはイメージです症状から見る
この車種の監修済み症例はまだありません。
エンジンを問わず出るもの
配線・コネクタの接触不良(パワーウインドウが動かない、ライト、警告灯が複数)は EF から KF まで出ています。ブレーキローターの錆による振動、ハブベアリングの唸りは年数相応です。
中古で買うとき・長く乗るときに見るところ
KF の初期(2007〜2011年式)はオイルの減りとプラグの交換歴、CVTの発進と加速の感じを見ます。ウォーターポンプは異音が出る前の予防交換も選択肢です。EF は始動直後の異音とエンストの有無。確定は点検で。
この車で多い故障(部品別)
集めた整備事例215件のうち、どの部品が原因・交換になったかの割合です。走っている台数あたりの故障率ではありません。
- VVTアクチュエータ・OCV16件 7%主な症状: エンスト・走行中に止まる走行90,000km前後で多い
- ブラケット・ステー14件 7%主な症状: 部品の破損・脱落走行80,000km前後で多い
- CVT(無段変速機)12件 6%主な症状: 加速しない・パワーが出ない走行50,000km前後で多い
- 配線・コネクタ(断線・接触不良)10件 5%主な症状: パワーウインドウが動かない走行70,000km前後で多い
- ウォーターポンプ9件 4%主な症状: エンジンからの異音(冷間時)走行40,000km前後で多い
- オルタネーター(発電機)7件 3%主な症状: エンジンからウィーン・ヒュー音走行110,000km前後で多い
- ドライブシャフト6件 3%主な症状: 走行中のハンドル・車体の振動走行40,000km前後で多い
- エンジンマウント6件 3%主な症状: エンジンからの異音(冷間時)走行40,000km前後で多い
- O2センサー・A/Fセンサー6件 3%主な症状: エンジン警告灯(チェックランプ)点灯走行40,000km前後で多い
- ショックアブソーバー6件 3%主な症状: ショックアブソーバーのオイル漏れ・抜け走行30,000km前後で多い
L175・L185/LA100・LA110/LA150・LA160/LA850(KF、CVT、2006年〜)
- 型式
L175L185LA100LA110LA150LA160LA850- 年式
- 2006年〜
- エンジン
- 0.66L 直3 KF(NA・ターボ)、CVT
CVT、ウォーターポンプ、エンジンマウント。初期のKFはオイル消費とプラグ
まず疑うのはCVTです。加速しない、オイル漏れ、走行不能、として2007〜2016年式、5万km前後に出ています。次がウォーターポンプの異音(4万km前後)で、タントと同じKFの持病です。エンジンマウントの劣化による異音と振動は2007〜2008年式の L175 に固まっています。
初期のKF(2007〜2011年式)はピストンリングによるオイル消費が知られていて、オイルが減る・異音の事例が7万km前後にあります。スパークプラグの碍子割れによる失火・走行不能(2009〜2014年式)もこの世代の持病で、プラグは純正指定のものを使うのが基本です。ショックアブソーバーの抜けとオイル漏れ(2007〜2009年式)、ハブベアリング、配線・コネクタ(警告灯が複数)が続きます。
症状から見る
- オイル漏れ・オイルにじみ11件・監修待ち
- 部品の破損・脱落9件・監修待ち
- 走行不能・走れない8件・監修待ち
- 加速しない・パワーが出ない6件・監修待ち
- エンジンからの異音(冷間時)6件・監修待ち
- エンスト・走行中に止まる5件・監修待ち
- 警告灯が複数・全部つく5件・監修待ち
- エンジンからガラガラ・カラカラ音4件・監修待ち
多い故障(部品別)
- CVT(無段変速機)10件 10%主な症状: 加速しない・パワーが出ない走行50,000km前後で多い
- ウォーターポンプ7件 7%主な症状: エンジンからの異音(冷間時)走行40,000km前後で多い
- エンジンマウント6件 6%主な症状: エンジンからの異音(冷間時)走行40,000km前後で多い
- ハブベアリング5件 5%主な症状: リア(デフ・後ろ)からのうなり・異音走行50,000km前後で多い
- ショックアブソーバー5件 5%主な症状: ショックアブソーバーのオイル漏れ・抜け走行30,000km前後で多い
- スパークプラグ5件 5%主な症状: 走行不能・走れない走行20,000km前後で多い
- 配線・コネクタ(断線・接触不良)5件 5%主な症状: 警告灯が複数・全部つく走行100,000km前後で多い
- ブラケット・ステー4件 4%主な症状: 部品の破損・脱落走行80,000km前後で多い
L900〜L160(EF、1998〜2006年)
- 型式
L900L910L150L160L550L560- 年式
- 1998〜2006年
- エンジン
- 0.66L 直3 EF(NA・ターボ)、4AT/CVT
DVVTのアクチュエータとOCV、ステー類の折損、オルタネーター
まず挙がるのは可変バルブ(DVVT)のアクチュエータとOCVで、エンジンからの異音とエンストとして1998〜2000年式、8万km前後に集中しています。オイル管理が悪いとOCVが詰まって出るので、オイル交換の履歴と一緒に見ます。次がブラケット・ステーの折損(部品の脱落、ハンドルが取られる)で、年数の経った車らしい顔ぶれです。
O2センサーによるエンジン警告灯(2001〜2004年式)、ドライブシャフトの振動、オルタネーター(11万km前後)、クランクシール・カムシールのオイル漏れ、ブレーキローターの錆と振動、ドアラッチが続きます。
症状から見る
- 部品の破損・脱落17件・監修待ち
- オイル漏れ・オイルにじみ6件・監修待ち
- エンジンからの異音(冷間時)6件・監修待ち
- エンスト・走行中に止まる5件・監修待ち
- エンジン警告灯(チェックランプ)点灯5件・監修待ち
- ブレーキの効きが悪い・ペダルが深い4件・監修待ち
- 走行不能・走れない4件・監修待ち
- 走行中のハンドル・車体の振動4件・監修待ち
多い故障(部品別)
- VVTアクチュエータ・OCV14件 16%主な症状: エンジンからの異音(冷間時)走行80,000km前後で多い
- ブラケット・ステー9件 10%主な症状: 部品の破損・脱落走行80,000km前後で多い
- オルタネーター(発電機)5件 6%主な症状: 部品の破損・脱落走行110,000km前後で多い
- ドライブシャフト5件 6%主な症状: 走行中のハンドル・車体の振動走行40,000km前後で多い
- O2センサー・A/Fセンサー5件 6%主な症状: エンジン警告灯(チェックランプ)点灯走行40,000km前後で多い
- ブレーキローター(ディスク)3件 3%主な症状: ブレーキ時のハンドル振動・ジャダー
- クランクシール・カムシール3件 3%主な症状: オイル漏れ・オイルにじみ走行60,000km前後で多い
- ドアラッチ・ドアハンドル3件 3%主な症状: ドアが開かない・閉まらない走行110,000km前後で多い
L902・L152 ターボ(JB-DET 4気筒、1999〜2006年)
- 型式
L902L152- 年式
- 1999〜2006年
- エンジン
- 0.66L 直4 DOHC ターボ JB-DET
4気筒ターボ。事例は少なく、配線と電動ファン、ターボ
事例は少なく、配線・コネクタ(ライト、パワーウインドウ)、電動ファンの停止(水温警告灯、焦げ臭い)、ターボチャージャー(エンスト、かかりが悪い)、オイル漏れが挙がっています。EF とは別のエンジンなので、DVVTの見方は当てはまりません。
症状から見る
- オイル漏れ・オイルにじみ3件・監修待ち
- ライト・ランプが点かない2件・監修待ち
- 焦げ臭い・ゴム臭い2件・監修待ち
- 水温警告灯・オーバーヒート2件・監修待ち
多い故障(部品別)
- 配線・コネクタ(断線・接触不良)3件 23%主な症状: ライト・ランプが点かない走行70,000km前後で多い
- エアクリーナー1件 8%主な症状: キュルキュル音(ベルト鳴き)
- バッテリー1件 8%主な症状: バッテリー上がり・弱い
- ブレーキローター(ディスク)1件 8%主な症状: ブレーキ時のハンドル振動・ジャダー
- クランクシール・カムシール1件 8%主な症状: オイル漏れ・オイルにじみ
- エアコンダンパーサーボ(吹き出し口切替モーター)1件 8%主な症状: エアコンをつけると異音
- エンジンオイル1件 8%主な症状: オイル漏れ・オイルにじみ
- 電動ファン1件 8%主な症状: 焦げ臭い・ゴム臭い
監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-13
