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ダイハツ

ムーヴコンテの故障・持病

ムーヴコンテは2008年から続く軽のトールワゴンで、集めた事例は11件と多くありません。エンジンはKF(0.7Lガソリン)の一本で、事例もそこに集まっています。部品別で最も多いのはウォーターポンプ(冷却水を循環させるポンプ)ですが、症状別で見ると「雨漏り・室内が濡れる」が最多で、エンジンそのものよりも車体まわり・電装まわりに寄っているのが特徴です。ここでは整備工場の目線で、何から疑うかを整理します。

イラストはイメージです
ガソリン14件

KF 0.7L ガソリン(L575S・L585S)

型式
L575L585L575L585L575L585
年式
2000〜2015年
エンジン
KF 0.7L ガソリン

エンジンより車体・電装まわりの事例が目立つ、軽のトールワゴン

まず疑うのはウォーターポンプ(冷却水を循環させるポンプ)です。事例では件数が最も多く、エンジンからの異音、ウィーン・ヒューという連続音として出ています。距離は6万km前後、年式は2008〜2013年式に寄っています。走行中ずっと鳴っている、回転に合わせて音が変わる、という言い方をされる方が多い部分です。

次に多いのがボディパネル・車体、ヒューズ・リレー、配線・コネクタ(断線・接触不良)で、いずれも同じ件数です。症状の側から見ると雨漏り・室内が濡れるが最も多く、次いで部品の破損・脱落が続きます。濡れた室内とヒューズ・リレーの不具合は同じ事例の中で並んで出ており、スライドドアが開かない・閉まらない、ライト・ランプが点かない、エンジン警告灯(チェックランプ)点灯といった形で表に出ています。水がどこから入ってどこへ流れているかを先に見る、という順番になります。

距離や年数が進んだ車では、AT(オートマチック)、CVT(無段変速機)、ドライブシャフトブーツ(駆動軸の継手を包むゴムのカバー)の事例が1件ずつあります。症状はオイル漏れ・オイルにじみ、エンジンからのガラガラ・カラカラ音、走行不能・走れないです。ロアアーム・ブッシュ(足まわりの腕を支えるゴム)とウェザーストリップ・シール(ドアまわりのゴム)も1件ずつで、事例の総数が11件と少ないため、ここは傾向として控えめに見ています。

症状から見る

  • 雨漏り・室内が濡れる4件・監修待ち
  • 部品の破損・脱落3件・監修待ち
  • オイル漏れ・オイルにじみ2件・監修待ち

多い故障(部品別)

  • ウォーターポンプ3件 21%
    主な症状: エンジンからの異音走行60,000km前後で多い
  • ボディパネル・車体2件 14%
    主な症状: 部品の破損・脱落
  • ヒューズ・リレー2件 14%
    主な症状: 雨漏り・室内が濡れる
  • 配線・コネクタ(断線・接触不良)2件 14%
    主な症状: ライト・ランプが点かない
  • AT(オートマチック)1件 7%
    主な症状: オイル漏れ・オイルにじみ
  • CVT(無段変速機)1件 7%
    主な症状: エンジンからガラガラ・カラカラ音
  • ドライブシャフトブーツ1件 7%
    主な症状: オイル漏れ・オイルにじみ
  • ロアアーム・ブッシュ1件 7%
    主な症状: 部品の破損・脱落

エンジンを問わず出るもの

ムーヴコンテはエンジンがKFの一本なので、世代差というより症状の出方で分けて見ることになります。事例全体で最も多い症状は雨漏り・室内が濡れるで、次が部品の破損・脱落、その次がオイル漏れ・オイルにじみです。水に関わる事例には、ヒューズ・リレーやウェザーストリップ・シールが一緒に挙がっています。

電気の不具合として出ていても、元が水や配線・コネクタ(断線・接触不良)ということがあります。ライト・ランプが点かない、ドアロック・スマートキーが効かない、スライドドアが開かない・閉まらない、といった症状はそれぞれ別々に見えますが、事例では同じ配線やヒューズまわりの話に戻っています。錆・腐食はボディパネル・車体の事例に含まれています。

中古で買うとき・長く乗るときに見るところ

見に行ったときは、まずエンジンをかけて異音を聞いてください。ウィーン・ヒューという連続音があればウォーターポンプ(冷却水を循環させるポンプ)を、ガラガラ・カラカラ音があればCVT(無段変速機)まわりを頭に置きます。事例ではウォーターポンプが6万km前後、2008〜2013年式に寄っているので、その条件に当てはまる個体は音を重点的に確認します。

次に室内です。フロアマットの下、足元のカーペット、荷室の隅を手で触って湿りがないかを見ます。雨漏り・室内が濡れるは事例で最も多い症状で、ヒューズ・リレーの不具合やスライドドアの動作不良と一緒に出ています。ドアまわりのウェザーストリップ・シール(ドアまわりのゴム)の切れや潰れも同時に見ておきたいところです。

足まわりと下回りは、ドライブシャフトブーツ(駆動軸の継手を包むゴムのカバー)の切れとにじみ、ロアアーム・ブッシュ(足まわりの腕を支えるゴム)のひび、ボディパネル・車体の錆・腐食を見ます。ただし今回の事例は11件と少なく、ここに挙げた以外が出ないという意味ではありません。確定は点検で。

監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-12