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ダイハツ

ミライースの故障・持病

ミライースは2011年に出た軽乗用車で、初代(LA300S・LA310S)と2代目(LA350S・LA360S)のどちらもエンジンはKF(0.7L ガソリン)の一本です。集めた事例は29件で、エンジンそのものより駆動系と電装まわりに寄っているのが特徴です。ここでは整備工場の目線で、何から疑うかを順に並べます。

イラストはイメージです
ガソリン33件

KF 0.7L ガソリン(LA300S・LA310S/LA350S・LA360S)

型式
LA300LA350LA310LA360LA300LA350LA310LA360LA300LA350LA310LA360
年式
2000〜2025年
エンジン
KF 0.7L ガソリン

エンジンより足まわりと駆動系・電装に手が入る、軽量設計の実用車

まず疑うのはCVT(無段変速機)です。事例では件数の一番多い部品で、走行中のハンドル・車体の振動、オイル漏れ・オイルにじみという形で出ています。距離は4万km前後、年式は2012〜2017年式の事例が多く、走行距離が浅いうちから相談が来ている点は頭に入れておきたいところです。

次に多いのがウォーターポンプ(冷却水を回すポンプ)で、冷却水漏れ・減る、冷間時のエンジンからの異音として現れます。こちらも事例の距離は3万km前後で、水温計や警告灯が出る前にリザーバータンクの減りで気づくことが多い部類です。その後にECU(コンピューター)とヒューズ・リレーが続き、症状はドアが開かない・閉まらない、ドアロックやスマートキーが効かない、走行中のドアロック不良といった電装側に寄っています。

距離が伸びた車ではロアアーム・ブッシュ(足まわりの腕とゴム部品)の破損や脱落、走行不能につながる事例があり、スパークプラグ(点火のプラグ)はセルは回るがかからない、かかりが悪いという症状で挙がっています。ABSユニット(ブレーキの制御装置)の警告灯点灯も事例としては1件あります。

症状から見る

  • 部品の破損・脱落4件・監修待ち
  • オイル漏れ・オイルにじみ3件・監修待ち
  • 走行中のハンドル・車体の振動3件・監修待ち
  • 警告灯が複数・全部つく3件・監修待ち
  • 走行中にドアが開く・ロック不良2件・監修待ち
  • ライト・ランプが点かない2件・監修待ち
  • エンジンからガラガラ・カラカラ音2件・監修待ち
  • 雨漏り・室内が濡れる2件・監修待ち

多い故障(部品別)

  • CVT(無段変速機)7件 21%
    主な症状: 走行中のハンドル・車体の振動走行40,000km前後で多い
  • ウォーターポンプ3件 9%
    主な症状: 冷却水漏れ・減る走行30,000km前後で多い
  • ECU(コンピューター)2件 6%
    主な症状: ドアが開かない・閉まらない
  • ヒューズ・リレー2件 6%
    主な症状: 走行中にドアが開く・ロック不良
  • ロアアーム・ブッシュ2件 6%
    主な症状: 部品の破損・脱落
  • スパークプラグ2件 6%
    主な症状: セルは回るがかからない
  • ABSユニット1件 3%
    主な症状: ABS・横滑り警告灯点灯
  • エアコンコンプレッサー1件 3%
    主な症状: 加速しない・パワーが出ない

エンジンを問わず出るもの

部品の破損・脱落が症状としては最多で、次いでオイル漏れ・オイルにじみ、走行中のハンドル・車体の振動、警告灯が複数・全部つく、が並びます。振動とにじみが同時に出ているときは、まずCVTまわりを見る流れになります。警告灯が一斉に点くケースは、電源系やヒューズ・リレーの側から追うことが多いです。

電装では、走行中にドアが開く・ロック不良、ライト・ランプが点かない、といった症状が複数件あります。ECUとヒューズ・リレーがそれぞれ事例に挙がっており、ドアまわりの不具合は必ずしもドア側の部品とは限りません。

このほか、エンジンからガラガラ・カラカラ音、雨漏り・室内が濡れるという事例もあります。エアコンコンプレッサー(冷房の圧縮機)とエアコンガス(冷媒)は各1件で、冷えない・加速しないという出方をしています。

中古で買うとき・長く乗るときに見るところ

試乗できるなら、発進から巡航までの振動と、アクセルを戻したときの挙動を意識して見ます。事例ではCVTが最も多く、しかも4万km前後、2012〜2017年式に寄っているので、走行距離が少ないから安心とは言い切れません。下に潜れるなら、オイルのにじみの跡も一緒に確認しておきたいところです。

次に冷却水のリザーバータンクの量と色、冷間始動時の異音です。ウォーターポンプの事例は3万km前後で出ており、朝一番のエンジン音がわかりやすい手がかりになります。あわせてロアアーム・ブッシュのゴムの割れも、足まわりを見るついでに確認します。

電装は現車で動かしてみるのが早いです。全ドアのロックとスマートキー、ライト・ランプの点灯を一通り試し、警告灯が複数点いた履歴がないかも聞いておきます。確定は点検で。

監修:株式会社たま(関東運輸局長認証工場) 監修日:2026-09-12